※この記事は「韓国でUFOキャッチャーが大ブームに…理由は？取りにくいって本当？（上）」の続きです。

韓国のUFOキャッチャーの機械に入っている、ぬいぐるみやその他の商品が、ポケモンやカカオフレンズのキャラクター、チバンイ（脂肪ちゃん）、ムーミンなどのキャラクターであることから、学生やアニメーション好き、またはデートで暇つぶしに寄る恋人たちが主な客層です。お店で5000ウォンを払えば買えるぬいぐるみを2、3万ウォンもかけてやっと一つ手に入れて、とても喜びます。

恋人たち同士でダブルデートも楽しむ場合には、UFOキャッチャーでそれこそ競争をすることになります。彼女の前でプライドを守るための彼氏たちの神経戦により、財布の中身が空っぽになったりもします。

時々、UFOキャッチャーの機械との戦いに勝つ人もいます。2月には大田（テジョン）で2時間にぬいぐるみ200個以上を取った男性2人が事業主の申告により警察に逮捕されたりもしました。公開された監視カメラの映像を見ると、この男性はUFOキャッチャーの機械のジョイスティックを特定の方向に数回動かしたあと、スティックを操作して続々とぬいぐるみを取ることに成功していました。

警察に逮捕された男性は、窃盗罪で処罰されるかと思われましたが、たちまち状況が逆転しました。警察が事実関係を把握する過程で、事業主がアームの握力を調節していたことが確認され、ぬいぐるみをつかんだと喜んだ瞬間に落としたり、ゴール地点に到着した瞬間にぬいぐるみを逃してしまうのが、最終的にアームの握力を意図的に弱くしていたからだということが分かったのです。

△写真＝一部のUFOキャッチャーの機械は30回に一度の割合でアームの力が強くなるという。1回の料金が500ウォンであれば、15,000ウォンを投入してこそ5000ウォンのぬいぐるみを一個を抜くことができるわけだ。ぬいぐるみの原価はおそらく1000ウォンほどだろうから、UFOキャッチャーの機械はまさにお金を稼ぐ機械だ。

多くのUFOキャッチャーの機械の所有者は、20回から30回程度に一度、アームの握力が強くなるように機械を設置するといいます。前の客が多くお金を失って怒って機械から離れたなら、その後はぬいぐるみを取れる確率が高くなるということです。

大田で大量にぬいぐるみを取った男性は事業主が設定しておいたロック解除をする技術を習得していたわけです。お金を出してゲームをしたうえに、確率を操作したり機械を破損したわけでもないため、この男性をどう処理するか警察も悩んだそうです。

とにかくこの事件でUFOキャッチャーの機械は確率が操作されているという事実が天下に知られることになりました。「4時の方向、または6時の方向にタンタンタン」というロック解除の秘訣まで公開されました。

▶ 韓国のUFOキャッチャーでぬいぐるみを取るヒント

- お金を投入する前にぬいぐるみの位置を綿密に把握する。入口周辺に入口程度の高さでぬいぐるみが積まれているゲーム機が良い。また、このぬいぐるみの壁から離れた位置に、互いにからまっておらず、つかみやすい適切なぬいぐるみが多く存在しなくてはいけない。ぬいぐるみの塔とつかめそうなぬいぐるみが見当たらない状態では、相当のお金を入れてもぬいぐるみを取ることが難しい。

- 初めてや2回目などにぬいぐるみを取るという欲を捨てて、ぬいぐるみをつかむ力と置いてある位置の範囲をチェックする。正確につかんだのに、ぬいぐるみが落ちてしまったら、ゲームを諦めたほうがいい。

- ぬいぐるみの塔の上にぬいぐるみを落としたのなら、お金を投入してアームを遠方から投入口に向かって移動させながらぬいぐるみを移動させたり、アームを振りながらぬいぐるみを軽く押して景品投入口に入れたりする。

*上記のヒントを熟知した一般人がぬいぐるみを一つ取るのにかかるお金は平均2万ウォン台だ。お店で買ったほうがはるかに安い。