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もっと! コリア (Motto! KOREA)
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  • Q.
    韓国で歴代の懸賞金額が高い犯罪者を教えてください。
  • A.
    今回遺体で発見された救援派の教主ユ・ビョンオン(77)の遺体を発見し通報したパク氏が、警察が歴代最高額で提示していた5億ウォンの懸賞金を受け取ることができるのか関心を集めています。

    全体的な雰囲気は否定的に流れているようです。発見当時、遺体は骨まで見えるほどに腐敗しており、ホームレスの身なりの遺体がユ・ビョンオン前会長であるとはパク氏は全く見当もつかなかったそうです。これまで捜査当局が入手したDNA検査でユ・ビョンオンの遺体であることが確定したので、決定的な貢献をしたと見るにはやや問題がありそうです。

    それでもパク氏が発見に寄与したという事実があるので、懸賞金の全額ではないですが、少しもらうことができるでしょう。パク氏が懸賞金を全く受け取れない場合、おそらく周りで裁判をするべきだと煽る人が登場するでしょう。

    実際に犯人検挙にあたって決定的な情報提供をしたにも関わらず補償金を受け取ることができず、のちに訴訟で勝った前例があります。

    金持ちだけを狙って盗みを行い、韓国のロビンフッドと呼ばれたシン・チャンウォンが刑務所を脱獄した後、なんと2年6ヶ月も逃亡を続けました。警察に銃で撃たれてもネズミを捕まえて食べ、段ボールの中で一週間すごしたりしていましたが、修理工の届けで検挙されました。修理工のキム・ヨングンは、警察に特別採用されたのですが、それまでシン・チャンウォン検挙に失敗し降格されるなどの懲戒を受けた警察が29人に達するほどでした。

    シン・チャンウォンは、当時としては最高額の5000万ウォンの賞金がかかっていましたが、一度は主婦のカン氏が申告してビヤホールで検挙され交番まで連行しました。しかし、警察が目を離した隙にシン・チャンウォンは交番から悠々と消えました。警察は、主婦のカン氏に賞金を与えませんでした。

    怒ったカン氏は警察を相手に訴訟を提起し、最高裁まで上がったあと、結局は裁判で勝って一歩遅れて賞金を受け取る喜びを享受したといいます。

    ユ・ビョンオンの懸賞金が警察がかけた懸賞金としては最も高額でしたが、家族が出した懸賞金まで考慮すれば、同率1位です。

    2012年8月、京畿道龍仁から帰宅していた50代の夫婦が二人の暴漢に襲わ夫は脳死状態になり命を失った事件が発生しました。かろうじて現場を離れ命を取り留めた婦人の家族たちが自分たちの財産でる5億ウォンの懸賞金をかけたのです。

    懸賞金のおかげで情報提供者が現れ、請負殺人の全貌が明らかになり殺人教唆をした首謀者2人が逮捕されました。被害者の家族は家を担保に融資を受けて懸賞金を支給しました。

    その次に高い懸賞金がかかった犯人は17年間、蔚山の峰大山一帯で96件の連続放火を起こした通称火リスです。 1994年から蔚山の峰大山一帯で大規模な山火事が発生すると、警察は意図的な放火と判断し、専門捜査チームを設けて犯人に500万ウォンの賞金を懸けました。そして山の監視員まで配置したのですが、犯人はすべての監視網を避けて山火事を起こし悠々と逃げたのです。 2009年には蔚山市が掲げた懸賞金は3億ウォンに上がりました。

    2011年3月、火災ポイント近くのアパートに放火が起こった時点で山から降りてきた人が捕捉され、犯人が捕まりました。 50代の家長である犯人は警察の調査で、大企業の中間管理職だったが個人的な辛さを忘れてストレスを解消するために火をつけたと供述しました。

    蔚山市が掲げた懸賞金3億ウォンのうち、1億ウォンはCCTVの映像を提供したアパートに渡され、犯人の身元を確認するために協力した市民7人が800万〜3000万ウォンを受け取りました。犯人の足跡を収めた映像を提供した人も200万ウォンずつ受け取りました。

    3億ウォンの懸賞金がかかった人はまだいます。2009年、東亜建設の資金部長が銀行に預けた890億ウォンを横領して潜伏したところ、警察の捜査とは別に、同社の従業員が有給休暇を返上して集めた3億ウォンを懸賞金としてかけました。会社の幹部が逃げた資金部長をつかまえるために、ターミナルや鉄道駅、カジノを捜し回ってチラシを配ったりしましたが、捕まえたという話はまだ聞こえません。

    警察がかけた懸賞金だけで計算したらユ・ビョンオンの息子ユ・デギュンにかかった1億ウォンも順位を争うほどの高いレベルでしょう。

    ユ・ビョンオン親子にかかった懸賞金は例外的なケースで、現在、凶悪犯にかける懸賞金の上限は5000万ウォンです。20人を殺害した稀代の殺人鬼ユ・ヨンチョルと、まだ捕まえられていない華城連鎖殺人犯にかかった懸賞金が罪質に比べて非常に低い5000万ウォンであるのはこのためです。今年、警察が組織した申告報奨金が12億なのでユ・ビョンオン親子に半分が割かれているわけです。

    このほか、2004年に警察を殺害し逃走した容疑者も5000万ウォンの懸賞金がかかりました。脱走犯や偽札犯、殺人を犯して逃亡した凶悪犯に懸賞金がつきますが、ほとんど500万〜2000万ウォンの水準です。

    例外的に、凶悪犯ではなく蔚山の先史時代の岩絵遺跡に落書きをした人にも最高2000万ウォンの懸賞金がかかりましたが、警察ではなく文化財庁がかけたお金です。