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  • Q.
    ソウルのオススメのドラマロケ地はどこにありますか?(4)- ソウル城郭道(ソンガッキル)
  • A.
    朝鮮王朝の王世子イ・ガクが井戸に落ちて死んだ王太子妃の秘密を探っている途中、300年が過ぎた現代社会にタイムスリップします。遠い過去からきたので、何か持っていますか?貧しい人々が暮らす屋根部屋に住まなければなりません。

    SBSドラマ『屋根部屋のプリンス(2012.3~5)』を撮影した屋根部屋はどこにありますか?
    残念ながら今は見つけることができません。王世子が住んでいた屋根部屋があった建物は、今では形も分からなくなってしまいました。

    それでも屋上部屋があった場所の景色は、とてもきれいです。久しぶりにソウルに来た人なら、観光地として推薦したい場所です。

    気象庁の松月洞(ソンウォルドン)別館の前にある楓の木の前から見たソウルの都心。イ・ガクとパク・ハがこの木の下で話し合いました。木の左に見えるのは、普通の塀ではなく遺跡として残っている朝鮮時代の城郭です。

    ドラマの主な舞台は、鍾路区(チョンノグ)松月洞の一帯です。 鐘路にある10数個の路地探訪コースの一つでもあります。
    地下鉄5号線、西大門(ソデムン)駅で降りれば簡単に見つけることができます。

    気象庁の別館の前には桜の木、コスモス、つつじ、梅など、季節を観測する標準になる木もあります。芝生の片隅には「気象庁の古跡」と書かれた表示石もあります。気象庁は1998年、新大方洞(シンデバンドン)のボラメ公園の近くに移動しましたが、まだ多くの気象観測はここで行われています。 気温、降水、風向、湿度だけでなく、初雪や開花の時期、さらに黄砂までも測定します。

    気象庁の別館から離れて、道に沿って上っていくと、「洪蘭坡(ホン・ナンパ)家屋」という案内表示板が見えます。そして、右には下り坂があります。100メートルくらい続くこの道を王世子イ・ガクが歩きました。

    路地のいたるところにはドラマだけでなく、朝鮮半島の歴史の痕跡も感じられます。上の地図に沿って歩いてみると、敦義門(トニムン)の跡。京橋荘(キョンギョジャン)、洪蘭坡家屋、1920年代に京城(ソウル)で暮らしていた米国人アルバート・テイラー氏夫婦の住宅、ディルクシャ(Dilkusha)*に出会うことになります。20世紀初めに朝鮮半島に建てられた西洋式建物です。

    * ディルクシャは、インド北部のラクナウ(Lucknow)地方にあった宮殿で、「心の喜び」という意味です。今は復元工事中ですが、2020年にオープンする予定です。

    韓国初のバイオリニストであり、作曲家の洪蘭坡(ホン・ナンパ)が住んでいた家も古風です。ツタの絡まった洪蘭坡家屋は毎週月曜日~金曜日の午前11時から午後5時まで見学可能ですが、呼び鈴を押すとドアを開けてくれます。

    • 洪蘭坡家屋



    ディルクシャを過ぎて、路地を歩いていくと、朝鮮時代の城郭が見えます。城郭に沿って歩くと分かれ道が見えますが、曲がりくねった城郭と城郭越しに雨後の竹の子のようにそびえ立つ高層ビルと南山(ナムサン)タワーが一望できます。

    歩くことが好きなら、青春とロマンチックな街の大学路から出発する城郭コースを歩くのもいいでしょう。

    基点は、韓国初代大統領のイ・スンマン(李承晩)が住んでいた梨花荘(イファジャン)。とぐろを巻くように続く城郭に沿って歩いていくと、古い家も思い出のように残っているので見学するのに丁度いいです。「朝鮮のモーパッサン」と呼ばれた小説家、尙虛(サンホ)、李泰俊(イ・テジュン)家屋が終着地です。

    • 尙虛、李泰俊家屋



    李泰俊家屋は現在、先生の母方の孫娘が「壽硯山房(スヨンサンバン)」という名前で伝統喫茶店を運営しています。ソウルの名所でお茶を一杯飲むのもいいでしょう。

    城郭道の探査距離は、およそ4キロメートルほどです。しかし、急な上り坂も結構歩かないといけないので、余裕を持って二時間ほどかかると思うのがいいでしょう。このくらい歩けば、お腹が空くでしょう。壽硯山房の近くにトンカツ、カルグクス、餃子スープ、ソルロンタンのお店などがあります。時間に余裕があるならば、バスやタクシーに乗って、近くの広蔵 (クァンジャン)市場のうまいもん通りに行くのもいいです。