一番上の写真はプロフィール写真で、真ん中はJTBCドラマ『SKYキャッスル』、下は映画『ひき逃げ専門担当班』のポスターです。

ショートカットヘアのヨム・ジョンアは、すごく冷たい人に見えませんか？実際に、「チャドンニョ」というニックネームもあります。チャドンニョは何ですか？冷たい東灘（ドンタン）の女。一方、ドンタンのカフェ通りで、他のママ友とおしゃべりをする姿もよく目にするそうです。

彼女をよく知っている知人の話を聞くと性格がサバサバしていると言います。年を取って、そうなったのではなく、若い頃からそうでした。ミスコリアになった後も、弟の学校に物を届けに来るなど、芸能人の特権意識が全く見えず、近所の人たちとも親しくしているというのが、同僚芸能人の証言です。

40代半ばに入って主演級女優として浮上した女優、ヨム・ジョンアは、1991年のミスコリア善*出身です。

*ミスコリアは真善美の順位に分けられるので、善は2位という意味です。当時、ミス・コリアの「真」（1位）に選ばれたイ・ヨンヒョンは、学業への意気込みが高く、中央（チュンアン）大学の新聞放送大学院で修士号と博士号を取りました。ヨム・ジョンアは「すごくきれいだったお姉さん」として記憶されています。

ヨム・ジョンアは、中学生の頃から演技者を夢見ており、ミス・コリア大会の出場後、すぐに演技者の道を歩み始めました。

デビュー作はMBCのキャンパスドラマ『私たちの天国』にホン・ハクピョの恋人として出演しましたが、留学に行くという設定ですぐにドラマを降りました。ミスインターナショナル大会に参加するためでした。ミス・インターナショナルでは3位になりました。その後は、テレビで単役を転々としました。当時は、かわいくて愛らしいキャラクターが脚光を浴びていたので、ヨム・ジョンアに与えられる配役は、金持ちの娘のような典型的な役だけでした。

ヨム・ジョンアが世間に広く知られた作品は、1995年に公開した映画『テロリスト ～哀しき男に捧げる挽歌』です。悔しいことをされた警察が不条理な社会と立ち向かって戦うという物語の『テロリスト』にヨム・ジョンアは、事件の記者「チェ・ウン」役で出演しました。SBSのドラマ『砂時計』でタフガイとして人気を集めたチェ・ミンスが、青龍映画賞と大鐘賞（テジョンサン）主演男優賞を受賞したこの映画で、ヨム・ジョンアは露出シーンで多くの男性客に衝撃を与えました。

ミスコリア出身の女優の胸の露出は、韓国映画界で珍しいことなので、ただヨム・ジョンアの露出シーンを見るために、映画館を訪れた男性客も多かったのです。漫画家カンフルもヨム・ジョンアの胸を見るために『テロリスト』を見たと告白しました。

平凡な女優として残りそうだったヨム・ジョンアに演技者の立地を固めてくれた作品は2003年に公開されたホラー映画『箪笥（原題：薔花・紅蓮）』です。この映画で、ヨム・ジョンアはヒステリックな若い継母のウンジュ役を演じました。義理の娘を虐待する場面は今見てもぞっとするほどです。

次の年に、公開された映画『犯罪の再構成』で,ヨム・ジョンアは淡いファム・ファタール（運命の女）の演技を披露し、女優人生の全盛期を迎えます。



2006年に一歳年上の整形外科の専門医と結婚して、子どもを妊娠した後にしばらく家庭のことに没頭しましたが、演技の空白期は長くありませんでした。映画やドラマに地道に出演していました。

「子供を育てながら、だんだん心に余裕ができて、寛大になったようだ。落ち着きのない性格をなくすことができた」

MBCのドラマ『ロイヤルファミリー（2011）』はヨム・ジョンアの演技人生に、また新しい転換点を持ってきた作品です。ヨム・ジョンアは、財閥家に嫁入りした、卑しい生まれで常にいじめられる未亡人の嫁が、グループの会長にまで上り詰める波瀾万丈な人生を演じ、ミスコリア出身（？）というレッテルを完全に剥がしました。

そして、JTBCの『SKYキャッスル』の主人公ハン・ソジン役を引き受けながらドラマを占領してしまいました。『SKYキャッスル』の人気でヨム・ジョンアは、2019年1月、ヒョンビンとソン・ヘギョ、パク・ボゴムなどの若いトップスターを追い出し、俳優女優ブランドの評判で1位を占めました。

ヨム・ジョンアは映画雑誌『CINE21』とのインタビューで、演技者を夢見るようになった中学生時代のエピソードを紹介したことがあります。

「学校に演劇部があったが、そこへ入るためにオーディションを受けた。黒板に書いてある台詞3つの中から1つを選んで演技する方法だった。脳腫瘍にかかった幼い少女の独白を選んだが、話しながら感情が高まってきたのだ。その感覚を忘れられない」
その感覚を失わないよう、努力をし続けて、最高の女優の一人になりました。

ヨム・ジョンアは、今の夫と結婚する前、長く付き合ってた恋人がいました。韓国のハンサム俳優の代名詞である張東健（チャン・ドンゴン）です。なんと7年も交際していましたが、結局別れました。 現在の夫である整形外科医「ホ・イル」も、普通の俳優は、頭を下げなければならないほどハンサムだそうです。放送人のキム・ナヨンは夫婦に会った後、「あんなハンサムな人は初めて見た」と感想を残しました。

余談ですがヨム・ジョンアは、『TRUE LIVE SHOW』というバラエティ番組のMCを務めたりもして、KBSバラエティ番組『1泊2日』女優特集に、チェ・ジウ、イ・ヘヨン、キム・ハヌルなどと共に出演したこともありますが、本格的なバラエティ番組の出演はtvNの『三食ごはん』が初めてです。