40%台の視聴率を記録した大河ドラマの『善德女王』が終わった後、MBCが選択した月火ドラマの主人公は料理人でした。

コン・ヒョジンとイ・ソンギュンが料理をしながら恋愛をする『パスタ（Pasta）』

コン・ヒョジンはレストトラン「ラスペラ」で3年間も材料の下ごしらえをして皿洗いやする厨房アシスタントをした後に、なんとかフライパンを握るようになった料理人、ソ・ユギョン役を演じ、「コンブルリ」というニックネームまで得ます。

イ・ソンギュンは、すぐに怒るラスペラのシェフ、チェ・ヒョンウクを演じます。「俺の厨房に女はいない」とソ・ユギョンを追い出そうとする性格の悪い人ですが、孤独で暖かい面も持っています。

ドラマ『パスタ』は現役で活動するシェフをモデルにして作ったドラマです。モデルはイタリアレストランのボナセラ（Buona sera）の総括シェフ、サム・キム（本名：キム・ヒテ）です。



ドラマ『パスタ』にお客様として出演し、「おいしい」という台詞をぎこちなく（？）言いました。主人公、イ・ソンギュンが料理する手の代役です。



二人は似ていると思いませんか？

ドラマ『パスタ』の撮影場所もボナセラです。

サム・キムもドラマの主人公のように性格が悪いですか？

正反対です。シェフ界の聖者というあだ名が付くほど紳士的な方です。『パスタ』の主人公を引き受けたイ・ソンギュンは、サム・キムに会って、厨房で彼の行動を見守った後、ドラマの中のキャラクターとはあまりにも違う性格だったので苦労したそうです。（ドラマの主人公に一番似合うシェフは、チェ・ヒョンソク）

いつも笑っている上に、MCが悪ふざけをしても気分よく返して、番組に一緒に出演したシェフたちが、気分を悪くしそうなことを行っても「腕がいい」と褒めるので、「聖者」というニックネームが付けられたのでしょう。

サム・キムは、アメリカの料理学校「ハリウッド・キッチンアカデミー」を卒業した後、ビバリーヒルズホテルのシェフを経て、現在のボナセラに定着しました。芸名のために米国籍と誤解する人もいますが、兵役義務も完璧に済ませた韓国の男性です。

サム・キムの料理の特徴は、材料の味を最大限いかして、刺激的な味を減らした自然主義の食べ物です。

彼の料理スタイルでは、塩辛くて刺激的な食べ物に慣れている普通の韓国人の口には、合わないかもしれません。

MBCの兵営体験番組『本物の男』に出演した際も、勤務しているレストランとは全く違う厨房環境と刺激的な味を好む軍人の口に合わなくて苦戦しました。

放送の料理対決でも少し薄い味付けが欠点として作用します。そのため、刺激的な味を好む人に料理をする時は調味料を添加します。こういう時は「キム・ヒテの料理」という言葉を使います。

言わば「サム・キム」は自然主義、キム・ヒテは刺激主義。もちろん本名で料理することは、あまりありません。

サム・キムは、JTBCの料理対決番組である『冷蔵庫をお願い』では、2019シーズン11勝5敗で1位を走っています。あまり刺激的じゃない料理でも、辛くて塩辛い味に慣れている韓国人の口を魅了できることを立証しているわけです。

参考までに、『冷蔵庫をお願い』で出たサム・キムのレシピをいくつか紹介しましょう。

Mr.コンChu~


* 材料

バター2TS、小麦粉1TS、豆乳一杯半、豆腐一丁、澱粉少し、シナモン味のクッキー5個、砂糖1TS、チョコレート5個

* 作り方

1. 豆腐の水気を切る。
2. バターを溶かして小麦粉や豆乳を入れて、ソースを作る。
3. シナモン味のクッキーをミキサーにかけて、砂糖を混ぜておく
4. 小さい四角い形に切った豆腐に澱粉をつけて揚げる。
5. 揚げた豆腐にシナモンシュガーをつける。
6. 器に豆乳ソースと豆腐チュロス、バニラアイスクリーム、削ったチョコレートをトッピングする。

マイラブリーティバプ（揚げご飯）


* 材料

パプリカ、キノコ、玉ねぎ、明太子の塩辛、大ねぎ、パックご飯、ごま油、チーズ、塩、胡椒、オリーブ油、にんにく、ブラックオーリーブ、
赤い唐辛子、ミニトマト、トマトソース、小麦粉、卵、パン粉、食用油、パセリ

* 作り方

1. パプリカ、キノコ、玉ねぎをみじん切りにして、フライパンにオリーブ油をひいて炒める。
2. 明太子の塩辛に細かく切ったネギを入れて、炒めた野菜、ご飯パック、ごま油を入れて混ぜる。
3. フライパンにオリーブオイルとニンニク、ブラックオリーブ、赤唐辛子、ミニトマト、トマトソ ースを入れてソースを作る。
4. ご飯を丸くする時、中にチーズを入れて小麦粉、卵、水、パン粉の順で衣を着せる。
5. 熱した油に丸くしたご飯を入れて揚げる。
6. トマトソースの上に揚げたご飯を乗せてパセリとオリーブ油をかけて出す。