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もっと! コリア (Motto! KOREA)
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  • Q.
    韓国ではなぜ家庭用のゲーム機が流行しなかったのでしょうか?
  • A.
    一言で言えば、経済的余裕がなかった親が買ってくれなかったからでしょう。経済的な余裕が出てからは、韓国全域にインターネット網が所せましと敷かれ、さらにスマートフォンが人びとの手に握られていました。

    若者たちが遊ぶゲーム機が最初に出てきたのは1970年代です。10年ほど遅れて韓国でもLG電子とサムスン電子がゲーム機を作りました。日本の技術で作られた製品です。

    80年代にも子供たちは任天堂という名前をほとんど知っていました。しかし、任天堂のゲーム機を持つということは本当に夢のような話だったそうです。コンソールの値がものすごく高かったため子供のおもちゃとして高価な機械を買ってあげる親は本当に珍しかったでしょう。金持ちの子供だけ持つことができる幻のおもちゃだったわけです。

    それでもゲーム機のある友人の家に遊びに行って見物をして、コンソールを持って遊んだりもしたので、ゲーム機に接した子どもたちが少なくはありませんでした。2000年代に入って韓国人の暮らしも良くなり、リネージュやスタークラフトのようなゲームが流行に乗り、コンソールの販売も増えはしたが、近所のあちこちにできたPC部屋(ネットカフェ)、家ごとに置かれているコンピュータ、スマートフォンに押されてゲーム市場でコンソール、つまり、ゲーム機が主流になることはありませんでした。

    韓国コンソールゲーム市場にブームが全くなかったわけではありません。韓国任天堂が設立され、ゲーム機の認識を変えるために「脳開発機器」または「ヘルス機器」というコンセプトで、消費者にアプローチしながら300万台以上を売る実績を上げていたんです。しかし、このようなブームは生活必需品になってしまったスマートフォンから溢れ出てくるモバイルゲームに消費者を奪われ、弱くなってしまいました。

    詳しい事情を知りたい方のために、韓国で家庭用ゲーム機が流行していない理由を簡潔にまとめました。

    1. ゲーム機はパソコンやスマートデバイスの汎用性についてくことができない。
    - ゲーム機でドキュメントの作成を行うことはできません。韓国は平均的に家ごとに高性能のパソコンが一台ほどあり、小学生もスマートフォンは当然持っているため、ゲーム中毒にでもならない限りゲーム機を買うことは無駄であると考えます。

    2. コンソールゲームには言葉の壁がある。
    - 韓国のゲームメーカーは、コンソール用のゲームをほとんど開発していません。ほとんど日本や米国のゲームであるため、その言語を知らない人は利用することが容易でありません。しかし、外国のゲームもパソコン用であれば、ハングルでの置換が簡単です。

    3. コンソールゲームはすべてお金で買わなければならない。
    - パソコン用ゲームはほとんど有料ゲームでもお試しで無料のゲームをすることができます。後でより多くのお金を支払うように誘導するエサであるとはいえ、一度くらいの軽い味見はできます。しかし、コンソールゲームをプレイするには、ゲームソフトも買わなければならないだけでなく、40~50万ウォン台の本体も購入しなければなりません。

    4. TVモニター争奪戦を繰り広げなければならない。
    - PCゲームとは異なり、コンソールはTVモニターと接続して使う場合が多いです。家にTVが一台だけであれば、お母さんやお姉さんがドラマを見ているときにゲームがしたいとゲーム機を接続する勇気が出ません。

    5. コンソールコントローラよりもコンピュータのマウスのほうが操作しやすい。

    6. 韓国のインターネット環境
    - 韓国では数万ウォン出せば世界で最も高速なインターネットを無制限に使うことができます。 PCゲームはバトルネットが出てきた後はほとんどのパッケージゲームで無料でマルチプレイをすることができ、オンラインゲームがかなり多様に発展した状態です。

    7. PC部屋(ネットカフェ)ブームが起きた。
    - ゲームを楽しもうとする人に、さまざまなサービスを提供しています。ゲームを十二分に楽しむことができる、高性能なパソコン、ゲーム利用料、パソコンのプログラムの信頼性などのさまざまな問題からPC部屋は解放してくれます。消費者はただ楽しめばいいPC部屋が全国各地に出現しました。もしかしたら、PC部屋はPCゲームのすべての欠点を相殺させ、ブームを起こしたゲーム会社の救世主ともいえるでしょう。今はスマートフォンや人気ゲームを保有しているゲームメーカーの強力な権限行使により威力が弱まっていますが、PC部屋の影響力は相当期間続くと見られています。