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  • Q.
    ネズミが十二支の一番目の理由は何ですか?
  • A.
    子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥。
    十二支をこのように読むと、特に何も感じません。しかし十二支が象徴する動物を並べてみるとなぜ?という疑問が生じます。

    ネズミ、ウシ、トラ、ウサギ、タツ、ヘビ…

    なぜ、よりによってネズミが十二支の最初なんでしょう?

    説話は、その理由をこのように伝えています。

    神様が多くの動物に地位を与えようとしました。基準は1月1日に天上の門に先に到達した順だと公表しました。動物は訓練に励みました。最も熱心に練習していた動物は、一番真面目なウシでした。ネズミは悩みました。自分はいくら努力しても短い脚では、決して1位になれないと思ったため、頭が痛くなるばかりでした。ネズミは練習を諦めて知恵を働かせました。1月1日に動物たちが先を争って走りましたが、ネズミは走る代わりに牛の前脚に必死に捕まりました。ウシが天の門をくぐる直前、前脚にいたネズミが飛び降り、先にテープを切りました。

    説話なので、様々な変種があるものです。前脚にくっついていたとか、頭の上に座っていたとか。

    ネズミのずる賢さや生存本能は認めるべきでしょう。

    ネズミのずる賢さは体の構造にも見えます。

    種類によって差はありますが、ネズミの前脚の指は4本、後ろ脚の指は5本*あります。前脚の指が最初から4本だったのではなく、親指が退化して親指の部分がこぶとして残り、4本になりました。

    *トラと、タツ、サル、イヌは足(手)の指が5本、馬は奇異な蹄で陽に属し、ウシ、ヒツジ、イノシシは、偶数の蹄、ニワトリは脚の指が4本、ウサギは脚の指が2本、蛇は2つの舌で偶数、つまり陰に属します。

    東洋の陰陽五行によると、4は偶数つまり陰数であり、5は奇数つまり陽数です。陰数から陽数へ、陰陽が重なります。そのため、過去の終わりと新しい日の始まりを一身に持つ動物と考えられています。

    時間にすると夜11時から翌日1時まで(子時)です。

    陰から陽が生まれる循環の論理によって、ネズミが十二支の一番目の席を獲得したのです。人間には百害あって一利なしの動物と思われても、自然では時間神の地位にいる動物です。

    十二支の該当動物と最も関連のある時間によって順番を決めたという説明もあります。ネズミは夜12時頃に餌をとりに行き、牛は午前2時頃に反芻をするという説明ですが、動物によって無理やりこじつけた内容**もあるでしょう。

    **「ヘビは、巳時(9~11時)には通行人に悪さをしない」という内容です。

    例外でない限り、ネズミは穀物を盗む人間の天敵と考えられていますが、ネズミが象徴する意味まで悪いわけではありません。韓国でネズミは賢く、素早く、多産の象徴と考えられています。 危険を察知し、困難の中でも生き残る才能は羨望の対象でした。

    一匹のメスが6か月間、200匹のネズミを産み、生後6か月になれば子供を産めるため、子孫が貴重な家庭なら、ネズミの才能を授かりたい気持ちもあったと思います。

    十二支の象徴であるため、ネズミが登場することわざも多いです。「ネズミの角ほどもない(何も持っていないという不満)」、「猫の前にネズミ(途方に暮れる)」など否定的な内容が多いですが、「ネズミの穴にも日差しが入る日がある」という希望のメッセージもあります。

    • 出典-DAUMブログ 「ヨアンナの庭」



    こう見るとネズミもかわいいですね。

    嫌悪の代名詞だったネズミに対する認識が変わってから、外国はもちろん韓国でもペットとしてネズミを飼う人が増えているそうですから、文字通りネズミの穴にも日が差しているようです。