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もっと! コリア (Motto! KOREA)
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  • Q.
    韓国でリメイクした日本のドラマを紹介してください(4)
  • A.
    2009年1月5日、同名の日本ドラマをリメイクした『花より男子』がKBSで放送された頃、MBCが「第2の宮廷女官チャングムの誓い」ブームを期待し、250億ウォンも投資した『エデンの東』が終盤に向かっていました。

    ドラマは両方とも月火のゴールデンタイムに放送されました。
    放送界では『エデンの東』が幕を下ろすまでは『花より男子』が脈を打つことができないと思っていました。話がちょうど面白くなり始めたところだから、関心が集まるのが当然だと考えたのです。そしてMBCはドラマ王国だからです。その時までKBSは少なくとも月火ドラマではMBCに追いつけない境遇*でもありました。

    *MBCに惨敗し続け、月火ドラマの廃止論まで出たそうです。しかし『花より男子』の成功により廃止論は机の引き出しに入りました。このドラマ以後、また弱まり『朝鮮ロコ緑豆伝』以後、引き出しの中の廃止論を再び取り出して実行に移しました。

    ヒロインのクム・ジャンディ(ク・ヘソン)をめぐるハンサムな青年たち、キャスティングされた俳優イ・ミンホ(李敏鎬)、キム・ヒョンジュン(金賢重)、キム・ボム(キム・サンボム)、キム・ジュン(金炯俊)は実際の「花男」(イケメン)たちです。

    神尾葉子の少女漫画『花より男子』を見て育った視聴者がチキンを注文してテレビの前に陣取りました。放送する時間が夜食を食べたくなる時間帯だからです。

    最初の1話と2話は14.3%、17.6%と低い数値ではありませんが、『エデンの東』を視聴率を下げるには力不足でした。やっぱりダメだと思ってましたが、なぜか3話から視聴率が少しずつ上がり、ついに7話で『エデンの東』を超えました。8話の視聴率は25.9%で『エデンの東』の21.8%に4.8%、差を置き遠くに逃げ始めました。

    上のようなニュースもありました。

    軍での人気は爆発的だったそうです。

    月火ドラマでKBSがMBCを4年ぶりに抜くことができた背景には『エデンの東』の内部でも発見されます。一貫性のないストーリーでドラマが東に行くのか西に行くのか判断がつかないうえ、キャラクターに共感できないと不満が沸きました。実際の作家と出演者間で怒声が飛び交い、2008年のクリスマスイブに開かれる予定だった台本の練習と撮影が全面中止される事態まで発生したりもしました。

    このような状況で『エデンの東』の男主人公、ソン・スンホン(宋承憲)が『ベートーベン・ウィルス』で熱演を繰り広げたキム・ミョンミン(金明民、カン・マエ駅)と共同で2008年MBC演技大賞を受けながら、視聴者たちが背を向けるきっかけになりました。

    そうだとしても『花より男子』の宣伝を高く買わなければなりません。

    もちろん『花より男子』も甘いところが結構多いドラマでした。ファンタジーロマンスとはいえ、どのみち非倫理的ドラマから脱しにくいテーマでした。演出や台本が列挙するのも難しいほど粗雑な部分が多く、いじめ、校内暴力、セクハラ、人身侮辱、階層間の違和感のある構成、物質万能主義、間接広告などの理由で放送審議会の警告を受けました。

    詳しく分からなくても、原作漫画をそのまま再現していたら、放送そのものが不可能だったはずです。
    放送が可能なレベルで脚色するのはいいですが、それがうまくいかず、原作漫画に夢中になった視聴者としては、残念でなりませんでした。

    『花より男子』の人気で韓国社会では一時「花より~」のシンドロームが起こりました。
    『花より男子』、『花より青春』、『花よりおじいさん』、『花より囲碁女王戦』…。

    原作も「花より団子」を借用して使った言葉ですから、「花より~」に思い浮かぶ言葉を入れても文句を言う人はいないでしょう。

    『花より男子』はヒロイン役を務めたク・ヘソン(具惠善)が「ロボット説」が提起されるなど、演技が下手だと評価されたりもしましたが、『19歳の純情』(KBS、2006)以降、存在感を知らせるきっかけとなって、キム・ヒョンジュンとイ・ミンホがスター級の演技者まで大きくなるバネになりました。





    スキーをしたことのないク・ヘソンの動作が硬すぎてロボット説が提起されています。怖がっていたク・ヘソンは結局、転倒しました。

    放送当時は、人気に劣らず多くの後日談も残しました。
    ドラマの放送期間中に主人公5人全員が事故に遭いました。特にク・ヘソンは、撮影途中に事故に遭って撮影を続けられませんでした。結局、該当の話は放送が中止されて、男性主役4人(F4)の緊急トークショーで編成されました。

    そして女優のチャン・ジャヨン(張紫妍)が長いリストを残し生涯を締めくくった後、彼女が助演で出演したこのドラマが改めてスポットライトを浴びたこともあります。