女性ユーザーの多いあるコミュニティに誰かが、このような質問を載せました。

蒸し暑い夏が終わってコーヒーを1週間飲んだら便秘になりました。
私はコーヒーが飲めません。
便秘のせいで大変です。
牛乳だけ飲み続けています。

質問を見たのか、空腹時にリンゴやグリーンキウイを食べるようにとアドバイスが書かれています。
しかし、質問に対しておかしいと反問する書き込みも目立ちます。

本当ですか？私はコーヒーを飲むとすぐトイレに行っちゃいます…。

専門家に聞いてみると、一般的にはコーヒーが便秘に役に立つと言います。
米国の健康ポータルサイト『Medical Daily』に載せられた胃腸病専門医のSarina Pasricha博士の文を少し引用します。

「早朝にコーヒーを飲むと腸の運動が活発になりシナジー効果が現れます。定期的に朝コーヒーを飲む人は1日に何度もトイレに行くことができますが、極めて正常なので心配しなくてもいいです」

インターネットを検索すると「コーヒーがトイレに行くのに役立つ」という内容がかなり多いです。
コーヒーに入っているカフェイン、抗酸化物質のグロロゲン酸が、その役割を担っています。

カフェインは腸の弛緩を遮断し、腸の筋肉が収縮するように刺激します。排泄物を出す準備ができていなくても、腸の醫動運動を触発し「痛い」という信号を送ります。

グロゲン酸は消化ホルモンであるコレシストキニンとガストリンの生成を誘導します。一言で、食べ物を消化させる速度が速くなるということです。

アメリカ化学学会の研究結果によるとコーヒーは4分以内に消化できるそうです。

こういう資料だけ見ると、コーヒーが便秘解消に役立たなくてはいけないのに、そうではないという人々の原因は何でしょうか？

利尿作用を起こすテオブロミンという成分のためです。
おしっこをよくすると、体内の水分が多く排出され、大便に含まれるべき水分までなくなることがあるということです。便が硬くなると、トイレに行っても眉をひそめるようになり、さらに便秘になることもあるという話です。

こういう方々に、 コツをお伝えしますと

コーヒーと一緒に水を飲めということです。
利尿作用で抜けた水分を補うのです。
水をたくさん飲むのが簡単でない方なら、水分が多く含まれた果物や野菜で代わりにしても構いません。

補足しますと、この文章で話すコーヒーはアメリカーノなどのブラックコーヒーです。