あるママカフェ（ママたちのコミュニティサイト）に上がってきた冷凍庫の写真です。

それなりに整理されています。名節料理、お客さんを接待して残った食べ物、捨てるのがもったいないので残しておいた配達料理は見当たりません。比較的、整理整頓が行き届いた冷凍庫に何があるのかは、この家の主人も正確に知らなかったようです。そのため、ある日決心して冷凍室の実態を把握することにしました。

捨てるものは果敢に捨てましょう。
ところが捨てるものが1つもありません。
牛肉が焼肉用、煮込み用、スープ用、プルコギ用が種類別にあり、豚肉もカルビとコチュジャン味プルコギがセットになっていました。冷蔵庫を開けてみて「食べるものがない」と愚痴をこぼしていた子どもたちの姿が思い浮かぶのも当然でしょう。

子供たちのことを思い、今日はおかずをたくさん作ろうと思っていましたが、悩みが生じました。

冷凍庫に長時間置いてあったため、カチカチに凍った牛肉や豚肉をどうすればおいしく食べられるだろうか？
このような悩みでした。

充分に理解できる悩みです。筆者もおかずとして食べようとした肉の煮付けを冷凍庫に入れておいて、すっかり忘れたことがあります。しかし、食べようとしたら凍った肉を切るのも容易ではなく、せっかく温めた肉の煮付けもパサパサしておいしくありませんでした。

新型コロナウイルスで外食を控え、冷凍室を空っぽにする作戦に入ろうとしたら、暑くなって食中毒が心配され始めたんです。

凍った肉を溶かすのにもノウハウがあるそうです。凍らせるより解凍がはるかに難しく時間もたくさんかかります。肉の解凍は、バクテリアが繁殖し始める4.5℃より低い温度で徐々に溶かさなければなりません。早く食べようとしたら、お腹を壊すということです。

1.冷蔵庫の中で溶かす
肉類や家禽類は室温で解凍してはいけません。そのまま室温に取り出しておけば、先に溶けた表面が長時間高い温度に放置され、バクテリアが繁殖できる機会を提供します。冷蔵室の温度を適度に合わせてから、徐々に溶けるように放っておくほうがいいです。時間がかかるので、500グラムほどのひき肉なら1日ほど時間をかけて解凍したほうがいいです。肉のかたまりなら2~3日ほど余裕を持って時間を取ってください。解凍させた肉や家禽は、5日間は冷蔵温度で安全に保管できます。

2.冷たい水に浸けて溶かす
冷凍肉を早く溶かすためにお湯に入れてはいけません。防水機能のある容器に肉を入れて、冷たい水に浸けておきます。時間が経つと水がぬるくなるので、30分に1度くらい冷水を入れ替えてあげる必要があります。面倒くさいなら、肉を入れた容器の上に冷水を流しておくのもいいでしょう。

この方法は冷蔵庫で解凍するより時間が短縮されます。ひき肉なら1時間ほど、2キログラム程度の挽いてない肉でも2~3時間ほどで解凍できます。
冷たい水で溶かすの時も、多少時間がかかります。すぐに食べようと冷凍庫を見ましたが、2時間後に調理できるなら、がっかりするかもしれません。
冷凍庫から取り出した凍った肉を早く食べる方法もなくはないです。

3.電子レンジで解凍する
電子レンジで解凍セッティングをすると、素早く肉を溶かすことができます。しかし、欠点があります。冷蔵室や冷水に溶かす時のように、まんべんなく解凍されず特定部分だけ早く溶けることもあります。肉の一部が焼けたり乾燥したりします。（電子レンジで解凍した肉は、その場で料理をし肉が残っても、また凍らせてはいけません）

4.冷凍肉の状態で料理する
最も時間を節約できる方法です。溶かすのにかかる時間は短いですが、調理時間は解凍した肉に比べて長くかかります。肉の中までよく火が通っているか確認しなければなりません。料理専門家は牛肉、豚肉、羊肉などは中心温度が63℃、ひき肉は71℃、家禽は74℃以上になると熱がきちんと伝わったと言います。
冷凍肉の状態で料理する時も欠点があります。柔らかい肉の味を味わいにくいそうなので、軽く飲み込むのも難しいでしょう。