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もっと! コリア (Motto! KOREA)
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  • Q.
    女優のシム・ウンギョンについて教えてください
  • A.
    ソ・テジに屈辱を与えた少女、シム・ウンギョン。
    本当に屈辱を与えたわけではなくて、CMのコンセプトがそうだったということです。





    KTFが2008年、ソ・テジと一緒にテジフォン(携帯電話)を作った時、ソ・テジのヒット曲「私は知っている」、「教室イデア」、「カムバックホーム」などを活用し、4つのエピソードをCMに借用しました。

    小さな駅で、ソ・テジは自分の歌「Moai」を聞いている女子学生に近づく。バイクのヘルメットを取って自分が誰なのか気づくように誘導します。

    「サウンドがいい」と接近しました。
    「ところで、おじさんは誰ですか?」
    自分が歌った歌を聞きながら顔を見ても気付かないなんて…。

    「僕は知ってるよ」とおどけてみますが、シム・ウンギョンはそっけなく言い返します。
    「おじさん、私は知りません」

    幼い年に似合わず面白い演技で人気を集めたため、このCMモデルに選んだのでしょう。シム・ウンギョンはソ・テジの屈辱CMで大衆の注目を集めました。

    * シム・ウンギョンは実際はソ・テジの公演会場を訪れる熱烈なファンだったので、ソ・テジに一緒にCMを撮ろうと提案されて夜も眠れなかったそうです。

    シム・ウンギョンは子役時代から一身に期待を集めていました。

    韓国映画『忠武路(チュンムロ)』では「同年代の女優の中で、映画一本を引っ張っていける女優はシム・ウンギョンしかいない」と評価しますが、演技力は幼いころから定評があったそうです。
    2006年KBSドラマの『ファン・ジニ』(ハ・ジウォンの子役)と2007年MBCドラマの『太王四神記』(イ・ジアの子役)で見せてくれた演技力は視聴者を感嘆させました。

    米国で高校課程を終えた後に出演した映画『怪しい彼女』で、シム・ウンギョンは歴代級のコメディー演技を披露しました。70代後半のナ・ムニよりもおばあさんのように見えるという評価も受けました。

    日本のフジテレビのドラマ『のだめカンタービレ』が韓国で『明日もカンタービレ』という名前でリメイクされた当時「ヒロインはシム・ウンギョンでなければならない!」という意見が圧倒的でした。原作の主人公、野田恵とのシンクロ率が1位になりました。

    当然、制作陣は、シム・ウンギョンの渉外に力を入れてきました。最初は映画『君を待ちながら』の撮影スケジュールで断りましたが、撮影が延期され出演を決めました。遅れて合流したため、キャラクターの分析がうまくいかなかったのでしょうか?一身に期待されましたが、放送初回からシム・ウンギョンの演技は、あまり評価されませんでした。そして、彼女の履歴に黒歴史を残したドラマになりました。

    『怪しい彼女』で名声を得たコメディー役のためでしょうか?とにかく、シム・ウンギョンはその後、しばらくスランプから抜け出せませんでした。映画『ウォーキング王』、『捏造された都市』、『ザ・メイヤー 特別市民』、『サイコキネシス~念力~』、『ときめきプリンセス婚活記』などは、すべて損益分岐点を越えられずに終わりました。

    シム・ウンギョンを再起させた映画が、日本で撮った『新聞記者』です。

    日本の俳優たちがみな断ったため、配役がシム・ウンギョンになったという説も出回っていますが、監督は「初めからシム・ウンギョンをキャスティングしようと思って脚本を書いた」と明らかにしました。

    安倍首相の「私学スキャンダル」を連想させるほどデマも多く映画サイトがハッカーの攻撃でダウンしたりもしましたが、作品賞や主演男優賞、主演女優賞を総なめし韓国でもかなり話題になりました。

    そしてシム・ウンギョンには慶事が重なりました。『新聞記者』で主演女優賞を受賞してから半月ぶりに群馬県で開かれた高崎映画祭で『ブルーアワーにぶっ飛ばす』で最優秀主演女優賞を受賞したからです。シム・ウンギョンの受賞が難しくなった韓日関係を改善させるきっかけになればという気がします。