8月末、秋が訪れる時期です。
長い梅雨明けからイライラするような猛暑が続いていますが、暑さの中に時折涼しい風が混ざっているような気もします。

もうすぐ自然の緑が幕を下ろし、落ち葉が散るでしょう。
新型コロナウイルスも落ち葉と一緒に去ってほしいです。

「女性は春に思いを寄せて、男性は秋に悲しむ」（春女思秋士悲）という言葉も、もはや古い時代の遺物、老若男女を問わず誰もが切なくなり、誰もが季節を乗り越えて生きています。そして涼しい風が吹いて食欲が湧きます。

この時なら牛肉が一番おいしいのでは？

こんな悲しい目の牛を食べるのはなんだか後ろめたいですが、それでも美味しそうに餌を食べているので肉も美味しくなるような気がします。

違います。その考えは間違っています。
寒い季節に耐え抜こうと体内に脂肪を蓄えるため、一日中食べ続けますが、この時は太るだけであまりおいしくありません。牛の体内に備蓄された脂肪が熟成される時間が必要です。蓄えておいた脂肪を燃やして肉が引き締まってくる頃、寒さが和らぐ2月の牛肉が一番美味しいです。 (もちろんこれは純粋に韓国基準)

その頃、牛肉が一番軟らかくて肉汁が多いです。

新型コロナウイルスが退いて来年初めに韓国に来られるなら、その時がカルビの味が一番良い時期だという話です。

牛肉の話が出たついでに牛肉をおいしく食べる方法を紹介します。

- 冷凍された肉よりは冷蔵された肉を選んだ方がいいです。仕方なく冷凍された肉を買った時は、面倒ですが食べる前日に冷蔵室で解凍させます。
- 固い肉の部位はパイナップル、キウイなどと一緒に料理すると肉が柔らかくなります。
- 冷蔵された肉を熟成させるとさらにおいしいです。冷蔵温度で一定期間熟成させると肉が柔らかくなります。
- 切り方も重要です。肉の筋と、直角方向に切るのが軟らかさを引き立たせるコツです。
- 長時間焼くと肉汁が乾き肉が硬くなります。
- 牛肉の部位別に適した料理方法を選びます。

秋には牛肉があまりおいしくないなんて、無駄に舌鼓を打たせてしまいましたね。