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もっと! コリア (Motto! KOREA)
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  • Q.
    ガムとチョコレートを一緒に食べるとどうなりますか?
  • A.
    いつからかガムを噛む癖が出来ました。マスクをつけるのが日常なので、口の中がすっきりしなくて出来た癖です。

    そうしたら、室内でマスクを外した状態でもたまにガムを噛んでしまいます。子どもの時もしなかったガムを噛むことが日常になってしまったのです。

    いつか口の中にガムを入れて、もぐもぐしながら本を読んでいるうちに居眠りをしたことがあります。キシリトールガムを2つ噛み始めましたが、甘い汁がなくなると1つずつ追加するので4つか5つかそれくらいになったようです。
    そして居眠りしながら硬い物を噛んだせいで目が覚めました。

    吐いてみたら歯のようなものが出てきました。
    歯じゃなくて、歯みたいなもの… インプラントのことです。

    しまったと思いました。インプラントが抜けたようです。
    ティッシュに包んで、歯医者に行く車代を急いで準備しました。そして抜けた歯(?)を取ろうとするのですが、ティッシュペーパーが付いているのです、水道水で洗ってウェットティッシュで包んでポケットに入れて歯医者に行きました。 2、3か月前に痛んでいた歯を抜いたところです。

    治療を受ける前に医者にティッシュに包んだ歯のようなものを見せました。
    「あの…どうやらインプラントが外れたようです」
    はめてほしいとは、どうしても言えず言葉を濁しました。
    「これ、インプラントじゃないです」
    そして、またくれました。
    受け取ってみたら硬かったのが少し柔らかくなった状態でした。その時になって事態を察しました。

    歯に似ているのはガムだったのです。
    寝ている間にガムが歯が抜けた所に挟まり、口の中が乾いて硬くなったようです。ウェットティッシュに包まれて、暖かいポケットに保管されている間に少し溶けたようです。

    恥ずかしすぎて歯科を出るまで一言も言いませんでした。

    ガムが固まると、とっても硬くなります。オランダのある会社が、地面についたガムを回収して靴を作るリサイクル事業をしているそうですが、経験してみると「そんなことも可能だ」という気がします。

    ガムで作った靴「ガムシュー(Gumshou)」。表は皮で、街頭で回収したガムは、靴底を作るのに使われました。

    筆者の場合は幸いウェットティッシュのおかげ(?)ですが、固まったガムは水に溶けにくいです。アメリカで雨が最も多く降る都市シアトルの名物、ガムの壁が丈夫なことを見れば分かります。

    シアトルのガム壁。 1990年代初め、近くのMarket Theaterのチケット売り場で並んでいた観覧客がガムを付けたことから生じました。小銭を壁に貼り付ける用途にガムを使いましたが、後に小銭がなくなりガムだけが付けられました。近くに行けばガムの匂いがするため「どこにあるの?」と聞く必要もありません。

    ガムを溶かすのはチョコレートです。
    ガムを噛んでいる時、友達からチョコレートをもらって食べると新しい経験をすることがあります。チョコレートの脂肪成分がガムの主成分である樹脂を溶かすため、ぐにゃぐにゃになります。(油気のある食品はどれも同じ効果があります。ピーナッツも同じです)

    吐き出すのも難しいため、そのまま飲み込むようになります。
    噛んでいたガムをそのまま飲み込む人もいるとはいえ、噛んでいたガムを捨てていた人にはやや不快な経験です。だからといって心配する必要はありません。

    溶けた樹脂は消化されずに大便で排出されます。(一時ガムを飲み込むと胃にくっついて残るという都市怪談が出回ったことがあります)

    *NASAの物理学者ランドール・マンロー(Randall Munroe) は、自身が連載するウェブコミック『xkcd』に「人を飲み込むハエトリグサがあれば人を消化し完全に吸収するのにどのくらいかかるか?」という質問に対し、「その人がガムを噛んでいるなら数年はかかるだろう」と答えました。

    だからチョコレート工場でガムを噛んではいけません。ひょっとするとこうなる可能性もあります。

    『チャーリーとチョコレート工場』でガムを噛んで紫色に変わったバイオレット(Violet)