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もっと! コリア (Motto! KOREA)
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  • Q.
    韓国では道路で牛に乗ってもいいんですか?
  • A.
    道路で牛に乗っているなんて通りすがりの牛が笑うでしょう。
    いや、牛が笑う姿も珍しいです。

    雄牛は発情した雌牛の後ろに行って臭いをかいだり雌牛の糞の臭いをかいだりしますが、最近は直接交尾させる代わりに雄牛の精液を採取して人工授精をさせるため交尾する姿を見ることができません。牛が笑うことがなくなったという意味です。

    結論から言いましょう。
    韓国では牛、馬、ラクダ、ゾウに乗って道路を徘徊しても道路交通法違反で逮捕されることはありません。

    数年前の話ですが、水原(スウォン)の伝統市場で家族全員が牛に乗って外出する様子が話題になったこともあります。下の写真を見れば分かりますが、子牛まで同行した一家の姿は実に和やかに見えます。

    https://tv.kakao.com/channel/2653746/cliplink/304133499
    牛の後を追いかける車の運転手は、ゆっくりと進む牛に怒りが爆発しそうですが交通警察官を呼んでも無駄骨になるだけです。

    現行の道路交通法*は、牛と馬など交通や運輸に使用される家畜を車馬に分類しているためです。自動車専用道路や高速道路でなければ堂々と牛などに乗って移動することができます。警察にできる措置とは、できるだけ道の端を行くようにと口を挟む程度です。でも狭い道路では効果がありません。

    *道路交通法では道路で運行できる車馬を詳しく並べており、とても親切に乳母車と車椅子は除外しています。

    もちろん牛に乗っている姿はよくあることではありません。
    自動車が登場する前も牛に乗ると考える人はあまりいなかったです。あまりにものろくて牛の背に乗るよりは歩いた方が速かったので気の短い人が牛の背に乗ると怒りが爆発してしまうからです。

    牛を速めるために**、いくら手綱を引っ張っても無駄です。そんなものを「牛に経文」と言います。荷物が多い場合は牛の背に乗せておく程度です。そうするうちに昼寝でもしようと乗ることはできるでしょう。

    朝鮮時代にも孟思誠(メン・サソン)のような心優しいソンビ(学者)たちだけが牛の背中に乗り、風流を楽しんだと伝えられています。

    **平凡な牛でも意を決して走れば時速50キロのスピードを出すことができますが、猛獣が追いかけて来たり尻尾に火がついたりする緊急状況でない以上、牛が走る姿は見られません。

    最近は道路で馬に乗る姿も見かけにくくなりました。
    米国や欧州では、デモが起こった時に木刀を着用した騎馬警察が鎮圧に出る光景がよくありますが、韓国では儀典用や市民、観光客に見どころを提供する役割をするだけです。

    • 韓国警察の騎馬隊



    • サッチャー政権時代の英国のデモ鎮圧の様子



    • アメリカの騎馬警官



    中国大連では女性騎馬警官が、ラッシュアワーの交通整理の役割も担っているそうです。

    • 中国大連の女性騎馬警官