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サムスン生命株、場中で52週新高値を更新…「継承効果」


    サムスン生命が「継承効果」で52週の新高値を更新した。先月30日、故李健煕(イ・ゴニ)サムスン会長の持分継承手続きが一段落して、李在鎔(イ・ヂェヨン)サムスン副会長は、サムスン生命の個人筆頭株主であり2大株主になった。市場では李副会長のサムスン生命株の持分率が高くなっただけに、サムスングループの支配構造で中心的な役割を果たすことはもちろん、配当も増えるだろうと期待している。

    3日、株式市場でサムスン生命は前取引日よりも4.04%上昇した8万5000ウォンで取引きを終えた。場中で一時は8万8900ウォンまで上がって、52週新高値を新たに書き換えることもした。一方、サムスン電子は0.25%上昇した8万1700ウォンで、サムスン物産は2.94%下落した13万2000ウォンで取引きを終えた。

    4月30日、サムスンの主要系列会社が公示を通じて明らかにした故李会長の持分継承の結果によると、サムスン電子株とサムスン物産株は、法定相続割合に応じてホン・ラヒ女史が9分の3、李在鎔氏と李富真(イ・ブヂン)氏そして李敍顕(イ・ソヒョン)氏の兄妹が9分の2ずつをそれぞれ継承した。

    一方、サムスン生命の持分20.76%は李副会長が半分(10.38%)を継承し、残りの半分は李富真ホテル新羅社長(6.92%)と李敍顕サムスン福祉財団理事長(3.46%)が2対1の割合で受けた。これによって李副会長はサムスン生命の個人筆頭株主(持分率10.44%)であり、2大株主になった。

    故李会長のサムスン生命持分のみが法定比率に応じて継承されずに李副会長に集中し、サムスン生命のグループ内での影響力が拡大するだろうと市場は判断している。メリッツ証券のキム・ゴウン研究員は「サムスン生命は大株主が株式を多く確保した銘柄であることから、実際には変化があるわけではないが、期待感が続くだろうと予想される」と説明した。

    もちろんサムスン生命の影響力が拡大しても「イ・ジェヨン副~サムスン物産~サムスン生命~サムスン電子」につながる支配構造の基本的な枠組みが変わる可能性はない。新韓金融投資のキム・スヒョン研究員は「持ち株会社への移行問題が発生するにはサムスン生命の時価総額が100兆ウォンをこさなければならないが、可能性はない」と語った。

    その代わりにサムスン生命が保有しているサムスン電子株の価値が浮き彫りになるかもしれない。サムスン生命はサムスン電子の株式8.51%を持っている最大の株主だ。この日の終値基準でサムスン電子の時価総額は488兆ウォンで、サムスン生命が保有するサムスン電子株の価値は41兆5000億ウォンに達する。一方、サムスン生命のこの日の終値基準の時価総額は17兆ウォンだ。

    新韓金融投資のイム・ヒヨン責任研究員は「サムスン生命が保有しているサムスン電子株の価値を考慮すると、過度に低く評価された側面がある」とし、「今回の継承問題を契機に、再評価されることがありうる」と語った。

    サムスン生命の配当性向が拡大する可能性が高いという点も、株価には肯定的な要素だ。イム研究員は「オーナー家の相続税負担を考慮すれば、着実に配当が拡大する可能性が高い」とし、「配当性向の拡大基調が持続すると仮定すると、今年の配当性向は35.7%で4%ほどの配当利回りが期待される」と語った。
  • 毎日経済 | キム・ギチョル記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2021-05-03 20:44:09