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サムスン電子、量子コンピューティング企業に投資

Quantum Machines社 

    • Quantum Machinesのウェブサイト


    サムスン電子の投資専門子会社であるサムスンネクストは、イスラエルのベンチャーキャピタル(VC)のレッドドット・キャピタル・パートナーズなどと一緒に、量子コンピューティング会社「Quantum Machines(クォンタムマシーンズ)」に共同投資した。 7日の電子業界によると、サムスンネクストはクォンタムマシーンズに5000万ドル(約580億ウォン)規模のシリーズB(スタートアップの第二段階の資金調達)投資に参加した。

    量子コンピューティングは物理量の最小単位である量子(quantum)を用いて、従来のスーパーコンピュータよりも数百万倍に演算速度を高速化する技術だ。人工知能(AI)とモノのインターネット(IoT)などの第4次産業革命の時代を迎え、急激に増加したビッグデータを迅速に処理できる技術として評価される。情報技術(IT)産業だけでなく、学界でも量子コンピューティングを通じて、これまで時間的制約で不可能だった模擬実験などが可能になることから技術革新が期待される。

    2018年に設立されたクォンタムマシーンズは初の量子コンピュータ用標準プログラミング言語を開発し、量子コンピュータの構築・運営を支援するハードウェア・プラットフォーム「クォンタムオーケストレーション(QOP)」を出荷した企業だ。このプラットフォームは研究所などで直接テスト機器を作成し、プログラミングすることなくすぐさま研究と実験を行うことができるように助ける。現在、クォンタムマシーンズは15カ国の企業や研究センターにプラットフォームを提供するリーディング企業として評価されている。この企業がこれまで誘致した投資額は7300万ドルにのぼる。

    サムスン電子は量子コンピューティングを新しい成長事業の基盤技術として指名し、関連する有望企業に集中投資している。サムスン電子傘下の総合技術院を中心に量子コンピューティングのための研究を進めており、2019年からは海外のスタートアップへの投資も進めている。

    サムスンネクストは2019年9月、ハーバード大学量子情報科学研究所出身の研究者が創業した量子コンピュータのソフトウェア企業Aliro(アリロ)に270万ドルを投資したことがある。同年10月にはサムスン電子傘下のサムスンカタリストファンドが、量子コンピュータのハードウェアメーカーIonQ(アイオンキュー)に5500万ドルを共同投資した。クォンタムマシーンズはサムスンの3番目の量子コンピューティング関連の投資先だ。
  • 毎日経済 | パク・チェヨン記者 | 入力 2021-09-07 17:51:15