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サムスン電子、また「特許怪物」の訴訟に巻き込まれる

  • サムスン電子はまた特許管理専門企業(NPE)による訴訟に巻き込まれた。該当の企業は昨年に損害賠償請求6件を提起した「Patent Troll(パテント・トロール/特許怪物)」で、今年は3件の追加訴訟をかけて乗り出した。

    8日の米テキサス東部裁判所によると「Bishop Display Tech LLC(ビショップディスプレイテックLLC)」は先月31日、サムスン電子に対して3件の特許侵害訴訟を提起した。同社は裁判所に提出した訴状を通じて「サムスン電子とサムスン電子アメリカ、サムスンディスプレイが特許を故意に侵害した」とし、サムスン電子に13の特許に対する損害賠償を要求した。同社はサムスン電子の液晶テレビとモニター製品が、自社の保有する特許を無断で使用したと主張した。具体的には、「レーザ光を発する表面発光装置」と「電流駆動装置」および「半導体光源駆動技術」などだ。当該の各特許はビショップディスプレイテックLLCが購入する前には日本のパナソニックが保有していたことが分かった。

    ビショップディスプレイテックLLCは米テキサスに本社を置くNPEで、2020年10月に設立された。製品を生産せずに特許だけを買い付けた後、訴訟をかけて利益をあげる企業だ。この企業はサムスン電子に訴訟を提起した日に、サムスンディスプレイを相手にテキサス東部裁判所に4件の損害賠償訴訟も請求した。昨年はディスプレイ技術と関連してサムスン電子に初めて6件の訴訟を提起した後、追加で訴訟を起こしてパイを大きくしているようだ。

    サムスン電子は今年だけでも特許侵害と関連し、米国で8件の訴訟を受けた。 5日に1回の割合で特許訴訟を受けたわけだ。損害賠償を請求した原告は米Staton Techiya LCC(ステートンテキヤLLC)、Scramoge Technology(スクラモジ・テクノロジー)、ビショップディスプレイテックLLCなどのNPEだ。去る7日にはやはりNPEの米5G IP Holdings LLC(5G IPホールディングス)が、テキサス東部裁判所にサムスン電子を相手に「同一信号を利用した周波数帯域幅表示・無線通信」技術と関連して特許侵害訴訟を提起した。

    特許ハンターの訴訟戦に巻き込まれ、サムスン電子をはじめとする韓国企業は頭を悩ませている。建国大学法学専門大学院のチョン・ヨンドク教授は「製品一つに数千個の部品が入っているが、部品一つでも特許権侵害禁止仮処分が適用されると製品を生産販売できない」と説明した。続いて「米国裁判部と陪審員は自国の特許権者に友好的な方」だとし、「このような理由で大企業は通常合意を行って終了する」と語った。
  • 毎日経済 | チョン・ユジョン記者 | 入力 2022-02-08 18:00:47