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斗山重の「同盟」米NuScale社、ポーランドのSMR市場を攻略

  • 斗山重工業と「同盟」関係にある米NuScale Power(ニュースケールパワー)社は、ポーランドの小型モジュール原子炉(SMR)市場に本格進出する。斗山重工業は持分投資を通じてニュースケールパワーの主要株主になったうえ、SMR周辺機器の製作も担当しており、関連事業の受注拡大も期待される。斗山重工業はSMRはもちろん親環境水素発電など、ポートフォリオの多角化に積極的に乗り出している。

    米ニュースケールパワーは17日、ポーランドの銅・銀生産企業であるKGHMとポーランド内のニュースケールパワーSMR建設のための確定契約を14日(現地時間)に米国ワシントンDCで締結したと明らかにした。今回の条約は米国政府とポーランド副首相など、両国の官僚が参加したなかで行われた。ニュースケールパワーとKGHMはSMR建設用敷地の選定はもちろん、事業計画の樹立と建設原価の算定に着手し、ポーランド内の老朽石炭火力発電所の敷地にSMRの建設を推進する予定だ。両社は昨年9月、SMR事業のための相互協力了解覚書を締結したことに続き、確定契約締結まで行われて事業本格化に乗り出した。

    ニュースケールパワーSMRは77メガワット原子炉モジュール12基で構成され、計924メガワット規模に達する。このような電力生産の規模は、約90万世帯が使用できる電力量に相当する。 SMRは既存の石炭火力発電所の敷地規模だけでも安全距離が確保されるという長所を持っていて発電所を代替することができ、脱炭素に適していると評価されている。ポーランドはニュースケールパワーSMR建設を通じて二酸化炭素の排出量800万トンを削減し、6千人あまりにおよぶ新規雇用の創出などを期待している。

    斗山重工業はニュースケールパワーに投資した戦略的パートナーで、ニュースケールパワーSMRに対する重要資材の供給権を確保し、今回のポーランドSMRの資材供給が期待される。斗山重工業はニュースケールパワーSMRの初渡し1号機である米国内プロジェクトに使われる資材の製作を今年7月から開始する予定だ。「Newscale Power US SMR」プロジェクトは2029年に完成する予定だ。

    この日、斗山重工業は親環境水素発電事業の拡大にも乗り出す計画を明らかにした。このために韓国電力技術と「アンモニア改質ガス発電所事業化」のための業務協約を締結した。
  • 毎日経済 | ハン・ウラム記者 | 入力 2022-02-17 19:45:16