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サムスンの三世承継構図、李在鎔は電子と金融、李富真は流通サービス、李敍顕は?

    サムスンが総合化学テックウィンを売却し、李在鎔(イ・ヂェヨン)サムスン電子副会長と李富真(イ・ブヂン)ホテル新羅社長、李敍顕(イ・ソヒョン)第一毛織社長の間の、三世経営権継承の構図の輪郭が明らかになった。

    今回売却されるサムスンテックウィンとサムスン総合化学は、李健煕(イ・ゴニ)会長家の持分はほとんどない。従って、李会長家の経営権自体に影響を与えることはない。しかし、李副会長と三兄妹間の事業配分と関連して、グレーゾーンとして残っていた化学部門が消えたことで、サムスングループの系列会社の構造は、電子・金融・建設・サービスに単純化された。これによって、イ・ヂェヨン副会長が電子と金融系列会社を任せられ、イ・ブヂン社長はホテル新羅と免税店を中心に、流通・レジャー・サービス部門を担当するということだ。イ・ソヒョン社長はファッション・広告を管掌するものと見られる。担当する事業領域を区分しても、三兄妹間の関連会社の所有権を分離して、グループを分割する可能性は大きくない。イ・ブヂン社長はホテル新羅の代表取締役を務めているが、ホテル新羅の株式を所有していない。イ・ソヒョン社長も第一企画の株式をもたない。

    サムスングループ全般に対して、イ・ゴニ会長とイ・ヂェヨン副会長三兄妹が共同所有する構造を継承しながら、それぞれの役割分担だけ異にする形だ。

    イ・ゴニ会長とイ・ヂェヨン副会長三兄妹は、サムスングループの持株会社格である第一毛織の株式を共同所有することにより、サムスングループの系列会社全体の支配力を持っている。イ・ゴニ会長は、第一毛織の株式16.74%を持っており、イ・ヂェヨン副会長は25.1%を取得する筆頭株主だ。イ・ブヂン社長とイ・ソヒョン社長はそれぞれ3.72%ずつ、第一毛織の株式を所有している。

    「化学」部門の不確実性が消え、李副会長主導の役割のみを分担

    イ・ブヂン社長がサムスン総合化学の株式を持っているという理由で、いっときは化学部門の関連会社をイ・ブヂン社長が引き継ぐのではないかという分析が提起されたが、今回のイ・ブヂン社長の持ち株までをすべてハンファに売却することで整理された。

    イ・ブヂン社長は2007年に英国BP(ブリティッシュ・ペトロリアム)から株式33.18%を買収し、サムスン石油化学の最大株主になったが、今年の上半期にサムスン石油化学がサムスン総合化学に合併され、4.95%の株式を持つことになった。イ・ヂェヨン副会長はこの4.95%の株式を売却する際に、イ・ブヂン社長の事前了解を得たという裏話だ。いずれにしても、イ・ブヂン社長は今回の株式売却で900億ウォンの現金を確保できると期待される。

    残りの分野は建設部門だ。サムスン重工業とサムスンエンジニアリングは合併を再推進する可能性が高い。

    サムスン重工業はサムスン電子が持分を持っており、サムスンエンジニアリングはサムスン電子工場の建設に関与しているため、合併後のサムスン重工業はイ・ヂェヨン副会長の支配下に置かれる可能性が高い。

    サムスン物産は住宅建設事業と商社部門が混在しているため、イ・ブヂン社長が担当するか、あるいは後に住宅建設事業と商社部門を分離することもあるうる。

    イ・ブヂン社長はホテル新羅の代表取締役のほか、2010年以来、サムスン物産の顧問職を維持している。イ・ブヂン社長の顧問の役割はサムスン物産の商社部門に限られており、住宅事業はイ・ヂェヨン副会長が、商社部門はイ・ブヂン社長が務める可能性も排除できない。商社部門はイ・ブヂン社長が担当している新羅免税店などの流通部門と相乗効果を出すことができる。
  • 毎日経済_イ・ヂンミョン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2014-11-26 17:32:46