記事一覧

ニュース

数字経済

テクノロジー

コラム

ビューティー

カルチャー

エンタメ

旅行

韓国Q&A

新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
コラム > FOCUS

韓国財界、主要グループの年末定期人事時期と展望

幕が上がった財界人事のキーワードは、スリム化・刷新・信賞必罰…実績の悪い系列会社の人事「残酷」 

    • < 主要グループ定期人事時期と展望 >

    LGグループを筆頭に財界の年末人事が幕を上げ、グループごとの人事の方向が続々と輪郭を露にしている。国内外の不況が持続する可能性が高まるなかで、人事と組織の「スリム化」を通じてグローバルな競争力を備え、「安定人事」よりも果敢な「刷新人事」を通じて不況突破に乗り出すグループが多い。営業実績の振るわない一部のグループ系列会社は「信賞必罰」の次元から、果敢な事業構造の調整と大規模な入れ替え人事が行われる見通しだ。

    サムスングループは年末の人事キーワードを、組織と人員を同時に減らす「スリム化」と定め、終盤の人選作業を調整している。

    財界によると27日、サムスングループは来週の初めに系列社と事業部を統廃合し、組織を減らして該当の人材も削減する人事を断行する予定だ。

    サムスングループは、すでにサムスンSDIと第一毛織素材部門の合併、サムスンテックウィンとサムスン総合化学の売却などで系列会社の数が減少した。このため、サムスングループ社長団55人のうち10人以上の変化が予想される。

    サムスン電子は、MSC(モバイルソリューションセンター)の統廃合あるいは縮小が予告されている。MSCの人材をCE(コンシューマー・エレクトロニクス)とIM (IT・モバイル)部門に分散配置したり、一部の人材をサムスンSDSに配置する案などが検討されていると伝えられた。MSCだけでなく、一部の収益性が低調な事業の統廃合の可能性も提起されている。

    サムスン電子は今回の人事で、大規模な役員削減を予告している。無線事業部の幹部30%削減説とともに、サムスン電子は全体的には6000人の移動・再配置案が検討されていると伝えられた。

    系列会社の中には、サムスンSDIがPDP事業からの撤退とともに、一部人材の希望退職を受けて人員を減らした。サムスン電機も経営診断の実施後、幹部級以上を対象に希望退職を実施した。サムスンディスプレイも、経営診断を終えた後にリストラが予定されている。金融系列社は、サムスン生命・サムスン証券などで今年の上半期に大規模な構造調整を進めたことがある。李富真(イ・ブヂン)ホテル新羅社長の副会長昇進は、今回の人事では推進しないことに方向を決めた。

    サムスングループだけでなく、「贅肉落とし」の人事は財界全般に拡散する見込みだ。

    崔泰源(チェ・テウォン)会長の経営空白が長期化しているSKグループは、年末人事の中で最も注目される企業の一つだ。SKハイニックスを除いて、SKイノベーションとSKテレコムなど、大部分の主力系列社の実績が振るわない中で、「戦略的革新」をキーワードに、果敢な刷新人事を通じた危機克服に乗り出すだろうという観測が優勢だ。

    業況不況で苦戦中の精油・エネルギー関連会社は、最大で300人ほどを構造調整する案も内部で検討していると伝えられた。具滋栄(ク・ヂャヨン)SKイノベーション代表取締役副会長とムン・ドクキュSKネットワークス代表は、2年しか経たないという点から留任論が優勢だ。

    ◆ サムスン…贅肉落とし
    サムスン電子、無線事業部の役員30%削減説
    総計6000人、移動・再配置を検討

    ◆ 現代車…安定に重点
    財務・R&D部門の役員を前進配置
    随時人事でCEOの交替はない模様

    ◆ SK…戦略的革新
    実績が不振の経営陣は、大幅に入れ替え
    精油・エネルギー、一部事業の再調整

    ロッテグループは毎年1月末から2月初に断行していた定期人事を、年末ころに前倒しする方針だ。これにより、毎年11月に行った課長昇進の資格試験を、今年は初めて去る10月に前倒しして実施した。ロッテが異例的に定期人事を早めて、製菓とケミカルなど業績不振の関連会社は、信賞必罰の人事になると予想される。ロッテグループの内外では、「今年の定期人事で大々的な入れ替え人事が断行されるのではないか」という見方も少なくない。

    業績悪化や労組のストで苦戦している現代重工業は、権五甲(クォン・オガプ)社長が会社正常化のために給与まで返納する緊急体制という点が最大の変数だ。崔吉善(チェ・ギルソン)会長とクォン・オガプ社長が救援投手として投入されただけに、実績の振るわない事業部門を対象に、大規模な入れ替え人事が行われる可能性が予想される。

    先立って、現代重工業は先月の人事を通じて役員の椅子を3分の1削減し、若くて有能な部長を役員に前進配置している。

    毎年3月の株主総会時に行った定期人事を前倒しにする予定のポスコも、権五俊(クォン・オヂュン)会長が改革の速度を速めるために、成果主義に基づいた大規模な人事交替を断行するものと見られる。

    サムスンとのビッグディールを成功させたハンファグループは、金升淵(キム・スンヨン)会長の経営復帰がすぐに行われるものと予想される中で、親政体制構築のための人的刷新、ビッグディールのフォローアップを行うための系列会社の事業調整が順次断行される予定だ。

    今月初めにグループ経営企画室長に復帰したクム・チュンス室長が、不振事業と新成長事業、サムスンビッグディール事業などを対象に、実務調整業務を総括している。

    主要グループの中で「安定人事」により重きを置く企業には、現代自動車グループとハンヂン(韓進)グループを挙げることができる。しかし両グループとも、今年は随時の人事を通じて人的刷新を行ってきたという点で注目される。現代自動車グループは、来月の29日頃に定期人事を断行する予定だ。例年と同様に、役員昇進が実施される見込みだ。グループは随時に社長級以上の最高位職の人事を行ってきたので、これらに対する人事はないだろうと確認された。

    現代・起亜自動車では、2人の副会長がすでに辞任した。去る2月にチェ・ハニョン現代自動車商用車担当副会長が、4月にはソル・ヨンフン中国事業統括担当副会長らが、後輩のための勇退と健康上の理由で辞任した。

    これにより、これまでの現代・起亜自動車の7人副会長システムは、今年辞任した2人が抜けた5人体制で運営される見込みだ。退いたチェ副会長とソル副会長の仕事はキム・チュンホ現代車社長(国内・商用営業・マーケティング担当)とチェ・ソンギ社長(中国戦略担当)がそれぞれ、来年の上半期まで担当する見通しだ。現代製鉄や現代ハイスコなどのグループ系列会社も新しいCEOが任命された状態なので、特別な変動はないと伝えられた。

    韓進グループも年末人事で「安定」に、さらに重きが置かれる。韓進海運を買収してグループの規模が大きくなったし、不定期の社長級人事が今年の半ばに既に実施されたためだ。昨年と今年に三世経営陣が一斉に昇進したことも、年末人事が小規模にとどまるとの見通しに力を加える。

    去る3月、チョ・ヤンホ韓進グループ会長の最側近である石泰寿(ソク・テス)韓進代表が韓進海運の代表に席を移し、ソ・ヨンウォン大韓航空副社長が韓進代表に任命された。韓進グループの関係者は、「来年、航空と海運景気がかなり良くないと見え、安定して組織を運用できる人事にとどまるとみられる」と展望した。
  • 毎日経済_キム・ヂュヨン記者/チェ・スファン記者/イ・ヂンミョン記者/ホン・ヂョンソン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2014-11-27 17:24:29