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[体感景気は氷点下] 秋祭りの錯視現象で生産は小幅上昇も、投資は減少し製造業の景気は赤信号

    • < 不振続く景気指標 *資料=統計庁 >

    先月、地方自治団体が繰り広げた秋祭りによる「錯視現象」のために、業界全体の生産が3ヶ月ぶりに小幅増加に転じた。しかし、製造業の生産と設備投資が減少したうえに消費も減って、実体経済はまだ不振であることが分かった。

    統計庁が28日発表した「10月の産業活動動向」を見ると、業界全体の生産は9月より0.3%増え、3ヶ月ぶりにプラスに転じた。鉱工業(マイナス1.6%)は減少したが、行政(6.1%)やサービス業(0.8%)と建設業(0.2%)が増加したおかげだ。公共行政部門が大幅に増加したのは、地方自治団体の秋祭りが10月に集中し、自治体の支出が増えた季節的要因が大きかった。

    特に鉱工業の生産は8月のマイナス3.8%と9月の0%に続き、再び減少して不振が続いた。鉱工業のうち製造業の生産は、自動車(5.3%)と化学製品(0.4%)などで増加したが、電気機器(マイナス6.4%)、半導体・部品(マイナス2.5%)などが減少して、前月より1.8%減少した。

    特に製造業の平均稼働率は73.5%で、2009年5月(73.4%)以来の低水準を記録した。

    9月に増えた設備投資も再び4.6%減少し、下半期に入ってW字型で動く気配を見せた。小売販売も9月に比べて0.4%減少し、2カ月連続で減少が続いている。

    企画財政部のキム・ビョンファン経済分析課長は、「10月の産業活動は8~9月に比べて多少改善したが、鉱工業の生産が減少し、設備投資が月ごとに騰落を繰り返しているなど、景気の回復は微弱な状況」だとし、「11月以降には、自動車業界のストライキ終了などの肯定的な要因と、内外の不確実性の拡大などの否定的な要因が混在している」と語った。

    過去の数値が良くない反面で、将来の景気を予告する景気先行指数の循環変動値は0.3ポイント上昇し、103.3を示した。この日、韓国銀行も11月の景況判断指数(BSI)が75で、前月よりも3ポイント上がったと発表した。去る6月の77以来、5カ月ぶりの最高値だ。

    しかし、セウォル号惨事の影響が調査時点で正しく反映されていない4月82に比べるとはるかに低いレベルだ。韓国銀行のパク・ソンビン企業統計チーム次長は、「最近、指数が7月から10月まで上り下りを繰り返しているうえに、まだ2003年以来の平均値(81)にも満たない水準」だとし、「景気改善の傾向にあるのかどうかは、もう少し見守らなければならない」と説明した。

    専門家らはまだ「景気に対する期待感」が残っているときに、政府がこれまで発表した政策を実践しなければ、わが国の経済はデフレに陥るしかないと診断した。

    LG経済研究院のシン・ミニョンマクロ経済担当部門長は、「全体的な景気の流れは振るわないと見なければならないが、政府の改革意志のおかげでBSIが上がったように思える」とし、「今後、政府の政策が果敢な実践につながってこそ、BSIだけでなく、実物景気も生き返る気配を見せるだろう」と診断した。

    現代経済研究院のイム・ヒヂョン経済動向分析室長は、「不動産と株式市場、消費と投資などがすべてつながっている」とし、「2~3年間続いた景気不安心理を払い落とすには、いずれか一方でもさっと生き返らなければならない」と強調した。
  • 毎日経済_チョ・シヨン記者/ソ・ドンチョル記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2014-11-28 15:38:17