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[FOCUS] ミャンマー新空港の受注戦に負けた…弱点をあらわにした官民協力投資

    「つかんだ魚を目の前で逃した。こんな方式では、新興国への投資で官民協力モデルは期待できない」。

    去る10月下旬、ミャンマー新空港建設プロジェクトの入札結果、仁川空港公社が主導した韓国コンソーシアムが事業者選定からも落ちた後に出た、市場関係者らの反応だ。韓国コンソーシアムは、事業費1兆6500億ウォン規模のミャンマー新空港事業が市場に出た後、日本・シンガポール連合コンソーシアムと2年4ヶ月間の熾烈な競争を繰り広げたが、最後の瞬間に日本に押し出されてしまった。

    昨年8月、韓国の仁川空港チームの優先交渉対象者選定時には、国土交通部が乗り出してすぐれた業績を自慢し、朴槿恵政府の外交力の快挙とするほど、ミャンマー新空港の受注戦は、わが国の政府が全力投球していたプロジェクトだった。世界の空港サービス評価(ASQ)で、9年連続で1位を逃さなかった仁川空港公社が乗り出して推進した、初の海外新空港の開発プロジェクトでもあった。

    韓国は市場開放に乗り出したばかりのミャンマーで、きちんとした実力発揮を行おうとするところだった。次々と降り注ぐミャンマープロジェクトで、有利な立場を占める絶好の機会を逃したくなかった。仁川空港公社の関係者は、「数年間精を出したプロジェクトを、日本とシンガポールのコンソーシアムに奪われてくやしい」とし、「ミャンマー政府が入札初期の公告とは異なり、対外援助方式を選ぶやいなやわれわれは打つ手がなくなった」と語った。

    韓国が受注に失敗した原因として、資金調達能力の限界と交渉力の失敗などの2つが挙げられる。海外低価格受注のブーメラン効果に見舞われた建設会社と、リスクを担うだけの体力のない民間銀行、海外資源開発のトラウマに苦しんだ韓国政府の3者連合としては、優先交渉対象者の地位を獲得したことがむしろ「異常」だったという声も出ている。

    優先交渉に食い込んだが、仁川空港公社がけっきょくシンガポールのチャンギ空港と日本日揮(JGC)の連合軍に押されたことは、韓国の海外インフラ受注競争力のレベルを示す事例となり、これに対する対策が急がれるという指摘が出てきている。
  • 毎日経済_イ・ハンナ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2014-11-28 15:32:34