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イ・ヂェヨン、サムスン器興事業場を訪問し東芝との格差を広げる対策を注文

NAND市場を守る緊急会議 

    「円安」を背にうけて「一等サムスン」に挑戦する日本企業に対し、李在鎔(イ・ヂェヨン)サムスン電子副会長は直接、対策作りに乗り出した。2日、サムスンによるとイ・ヂェヨン副会長は先月中旬、半導体工場のあるサムスン電子器興事業所を訪れて緊急会議を招集し、円安によってサムスン電子の競争力が脅かされている点を確認した後、対策作りを注文した。

    この日、イ・ヂェヨン副会長の器興(キフン)行には、崔志成(チェ・ヂソン)未来戦略室長と、金鍾重(キム・ヂョンヂュン)未来戦略室戦略1チーム長が同行した。イ・ヂェヨン副会長が器興事業場を訪れた決定的なきっかけは、市場調査機関が発表した第3四半期のNAND型フラッシュの世界市場シェアでサムスン電子が萎縮し、競合社の東芝が躍進する現象が顕著になったからだ。半導体を製造販売しているサムスン電子DS(部品・素材)部門では、原因を円安に見出している。

    サムスン電子とSKハイニックスが1・2位を占めるモバイルDラム市場ではシェアは増えているが、唯一日本メーカーと競合するNAND型フラッシュ部門では、東芝に市場を奪われたからだ。イ・ヂェヨン副会長はこの席で、円安にもかかわらず市場を守ることができる確かな技術競争力を備えることを注文したと伝えられた。

    電子商取引サイト「DRAMeXchange」のレポートによると、第3四半期のサムスン電子のNAND型フラッシュメモリ市場のシェアは29.7%で、第2四半期の30.8%から30%以下にこぼれ落ちた。

    サムスン電子のNAND型フラッシュメモリのシェアが30%以下に下がったのは、2012年第1四半期の27.6%以来初めてだ。これに比べて日本の東芝は、売上げを23.7%増やして躍進した。第3四半期の東芝の市場シェアは22.6%で、サムスン電子とのシェア差は10%ポイント内に縮められた。サムスン電子は半導体チップを垂直に積み上げる、独自の3次元V NAND型プロセス技術を確保したが、まだ生産単価が高い状況だ。そのうえに円低がかさなって、一部の製品群では東芝との価格競争で押されている。

    半導体ウェハの生産量も、サムスン電子が月30万枚であるのに対して、東芝は40万枚と多い。それだけ工程が単純で生産性が高いという意味だ。

    サムスン電子はしかし、ナノプロセス技術力で先行しており、ウェハ一枚当たりの半導体チップの数は700個で、東芝の500個よりも多い。このような状況で、円安は東芝に翼をつけたわけ格好になった。

    第3四半期の世界NANDフラッシュメモリ市場は、サムスン電子と東芝に続いてサンディスク、マイクロン、SKハイニックス、インテルなどが続いている。
  • 毎日経済_イ・ヂンミョン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2014-12-02 17:32:19