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[ハニーバターチップ ④] 希少性の戦略

④ 並んで買いたくなるようにしろ 

  • ④ 並んで買いたくなるようにしろ

    消費者の渇望をもたらす最も簡単な方法の一つは、希少性の戦略だ。容易に入手することができず、数量が限定されていると感じると、これといって必要のない物でも訳もなく手に入れたくなるのが人の心だ。

    ハニーバターチップが「SNSスター」になったのは容易に入手することができなかったからでもある。コンビニやマートのどこに行っても見つけることができない製品になり、消費者らは焦れた。

    SNSにハニーバターチップを「トゥクテム(アイテムゲット)」したと、自慢する書き込みが上がってくるたびに、「一体どんなお菓子なのか…」という我慢できない好奇心が発動した。

    発売するたびに品切れ大乱を引き起こす代表的な商品は、アップルのiPhoneだ。価格の下落を防ぐために国別に物量を調節して発売日程も調整する。事前予約をしてこそ商品を適時に受けることができるという共通認識が生まれ、自然に他のスマートフォンと差別化された。

    需要に合わせて、供給を増やさない「単価を高める」「神秘主義」は時によって、なかなか有用な戦略だ。もちろん、今でもヘテ製菓は、文幕(ムンマク)工場を1日3交替体制で24時間フル稼働して生産をしていると説明した。供給量をさらに増やしたくても増やせない。しかし、製品が大きな人気を集め、意図せずに「希少性」のマーケティングを広げた格好になった。

    専門家は、企業が自社製品の人気が高まったからとむやみに供給量を増やす誘惑をある程度コントロールする必要があると指摘する。

    西江大経営学科のイム・チェウン教授は「ハニーバターチップの人気は、品薄状態と口コミに基づいている」とし、「無理に工場を増設したり、稼働率を過度に高めれば、ただのありふれて、容易に入手できるお菓子になり人気が消える可能性がある」と語った。彼は「一瞬の人気に乗って工場を増設したものの、製品の人気が下火になり、会社も損害を被ったココ麺の事例を参考にすべきもの」と助言した。

    <続く>
  • 毎日経済 イ・ホスン記者 / キム・ジェリム記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2014-11-27 15:08:05