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[サムスングループ役員人事 ③] 33歳インド出身のMIT天才がサムスン常務に破格の昇進

33歳インド出身 

    韓国の年齢で33歳のサムスン電子常務が誕生した。同じ年頃のサムスン電子の従業員は、ほとんどまだ代理クラスなのにだ。プラナフ・ミストリー常務(写真)がその主人公。幸いなことに韓国人ではない。彼が韓国人ではないという事実に、多くのサムスン電子の従業員が安堵のため息をついた。

    4日、サムスン電子新役員昇進者名簿に名前をあげたプラナフ・ミストリー常務は1981年のインド生まれ。27歳になった2007年まで、インドに住んでいた。インドのグジャラート大学で2003年までコンピュータエンジニアリングを勉強した後、2005年までボンベイのインド技術協会工業デザインセンターでデザインを勉強した。インダストリーデザインを学んだ2004年に、一時マイクロソフトのインド支社でインターンとして働いた縁で、卒業後は2005年にマイクロソフトUX(ユーザーエクスペリエンス)研究員として働いた。

    2007年になると彼は米国に渡り、マサチューセッツ工科大学メディアラボ流体インターフェースグループで博士課程を経た。ここで彼は長い間研究してきた「シックスセンス(第六感)」のアイデアを具体化して、韓国人にもよく知られている講演プログラムTED(テッド)で発表した。これはプラナフ・ミストリー常務を世界的なスター科学者として浮上させるきっかけとなった。

    2009年11月、話題になったTEDのスピーチで彼は、デジタル機器の情報が現実の世界と相互作用する新技術を実証し、全世界の科学者の注目をひきつけた。彼はWebカメラとプロジェクター、スマートフォンなどの現存する技術だけで、手のひらの上に電話番号パッドを作成して電話をかけたり、一枚の紙をゲーム機または映画スクリーンに活用して商品を購入したり、人に会うときには関連情報が対象の上に出力されるようにする、SF映画のようなシーンを現実で試演した。

    2012年、プラナフ・ミストリー常務はサムスン電子米国研究所に入社することになる。

    サムスン電子米国研究所では、シンクタンクチームの責任者として活動している。昨年10月にドイツのベルリンで開かれた世界家電博覧会IFAで、サムスン電子のスマートウォッチ「GALAXY Gear」を紹介する発表者として登場し、「未来に来たことを歓迎する」というコメントでサムスン電子の新技術を紹介し、拍手喝采を受けている。

    サムスン電子は今回のプラナフ・ミストリーの常務昇進をきっかけに、今後も国外法人の優秀な人材に対する昇進を維持し、現地人材に将来の成長ビジョンを提示して、国籍や人種に関係なく、重要な人材を重用するという意志を表わした。
  • 毎日経済_イ・ヂンミョン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2014-12-04 17:36:19