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[サムスングループ役員人事 ②] ガラスの天井を破り女性14人が役員昇進者

◆ 目立つ昇進者 ◆ 

    • < サムスングループ の外国人昇進者規模 >

    サムスンは今年の役員昇進者を大幅に抑えながらも、女性には寛大だった。14人の女性を昇進させて、例年の水準(15人)を維持したためだ。

    HP出身でIT商品戦略に名を上げたサムスン電子のハ・ヘスン常務は、今回の人事で専務に昇進した。サムスン電子プリンタ事業と関連して、主要取引先との戦略的提携・マーケティングを主導した。海外現地人材の中にも初めて女性の本社役員が登場し、注目を集めた。中国サムスン本社のチャンダンダン副総経理は、対外協力・企画業務を担当し、市場開拓や企業イメージの向上に貢献した。

    特に今年のガラス天井を破った役員昇進者の中には、1994年の大卒公開採用出身で、李健煕(イ・ゴニ)会長の新経営発足初期に入社した女性3人が、そろって常務の肩書を得て人目を引いた。サムスン電子のパク・チョンソン部長とパク・チニョン部長、サムスンSDSのチョン・ヨンヂョン部長がその主人公だ。

    常務に昇進したサムスン電子のリュ・スヂョン部長はシステム設計の専門家で、低消費電力・高性能グラフィックスチップの開発に貢献した成果を認められ、サムスン電子のチョン・ウンファン部長は、スマートフォン事業で市場支配力を強化するところに貢献した。

    サムスン生命のアン・ヂェヒ部長は金融IT専門家であり、第一企画のチョン・ウォナ部長は大規模な広告プロジェクト受注に貢献した。サムスン重工業のパク・ヒョンユン部長はサムスン重工業初の女性役員で、ロンドン支店長として勤務し、世界初の超大型エタン運搬船の受注などの成果をあげた。

    一方、今年のサムスングループの人事では、女性社長は出てこなかった。社長昇進の可能性がある副社長級には複数の女性役員があり、このうちサムスン電子のイ・ヨンヒ副社長は、業績不振で人事台風に巻き込まれた無線事業部の所属だ。

    外国人の昇進者は9人に達した。国籍・人種に関係なく、核心人材を重用するサムスンの「人材第一」経営理念に沿った人事だ。デビッド・スチール サムスン電子北米総括企画広報チーム長は、サムスンで外国人としては3番目の副社長という栄光を手にした。

    2012年のティム・バクスター副社長、昨年の中国ワンツン副社長に続き、また一人外国人の副社長が誕生したわけだ。デビッド・スチール副社長昇進者は、北米市場での広報や対外協力活動を通じ、「サムスン」ブランドの地位を強化するところに寄与した功労を認められた。

    30代で新たに役員となり、本社に異動することになった外国人社員も出てきた。プラナフ・ミストリー サムスン電子シリコンバレー研究所VP(33)は、MITテクノロジーレビューが選定した「世界で影響力のある若手研究者35人の1人」に選ばれるほどの能力を認められたエンジニアだ。GALAXY Gear革新モデルと、360度3D映像撮影カメラなどの革新的なユーザー体験(UX)を開発した。

    サムスン電子米国法人のデイブ・ダース消費者営業SVP(39)も常務に昇進した。デイブ・ダースSVPは米国テレビ市場で、15%の売上成長と過去最高のシェア(35.6%)を記録した功労を認められた。またデイブ・ダースSVPは、北米最大の取引先であるベストバイの店舗にテレビ向けの店舗を安着させるために大きな役割を果たした。

    サムスンの関係者は、「年齢や年次を問わず、当該分野で優れた業績を収めた人材を思い切って抜擢し、成果報酬とともに持続的な成長の機会を提供した人事」だとして、「30代の海外現地人材の本社役員昇進という破格は、実力と成果に基づく人事哲学を示している」と明らかにした。

    1年めで部長から常務席に上がった役員も目立つ。主人公はサムスン電子のムン・ヂュン部長だ。

    1974年生まれのムン・ヂュン部長は、2005年にサムスン電子通信研究所4Gシステムラボに入社し、2010年末からネットワーク事業部エア技術ラボ長を務めている。サムスンの役員になるための部長勤務年限は4年だが、成果が秀でていればこれとは無関係に昇進が可能だ。サムスンは2年以上の抜擢人事を通じ、若い世代に役員登用の機会を提供する「ファストトラック」を運営している。
  • 毎日経済_ハン・エギョン記者/チョン・スンファン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2014-12-04 17:36:04