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[サムスングループ役員人事 ①] サムスン電子、無線事業部役員20％以上が一線から退る
- 「成果あるところに補償あり」というサムスンの人事原則は、今年も間違いなく徹底して守られた。
< サムスングループの役員昇進者 *資料=サムスングループ >
サムスングループの役員昇進者は353人で、昨年より25.8％減ったことは、サムスングループ系列会社の今年の実績不振が反映されている。四半期の営業利益が10兆ウォンを突破したが4兆ウォンに急減したサムスン電子の、役員昇進者が昨年よりも27.3％減ったことも同じ脈絡だ。
サムスングループの年度別の役員昇進者の規模は、人事発表の時点を基準にして2011年501人、2012年485人、2013年476人だった。2008年の世界金融危機の時は247人で、今回よりも役員昇進者が少なかった。
サムスン電子DS（部品・素材）部門メモリ事業部は昇進者が22人で、昨年の20人と2012年の14人から増えた。今年、モバイルDラムの売上げと営業利益が目に見えて成長し、NAND型フラッシュメモリの実績も改善されたためだ。サムスン電子半導体部門は、この第3四半期に2兆2600億ウォンの営業利益を出して、3年めではじめて無線部門の実績を逆転した。半導体の善戦に決定的な貢献をしたところがまさにメモリ事業部だ。
メモリ事業部の事例は、業績悪化で苦戦している無線事業部とは対照的だ。無線事業部は昇進者が大挙減ったことはもちろんのこと、李燉珠（イ・ドンヂュ）、金在権（キム・ヂェグォン）、李哲煥（イ・チョルファン）社長がそろって退任したことをはじめ、200人あまりに達する無線事業部の全体役員のうち、20％以上が一線から退いたと伝えられた。
企業での成果は年齢と年限よりも優先される。
GALAXY Gear革新モデルを提供し、360度の3D映像撮影カメラUX（ユーザーエクスペリエンス）を開発したサムスン電子シリコンバレー研究所のプラナフ氏は33歳で常務に昇進した。米国最大の家電流通店舗「ベストバイ」に、サムスン電子テレビ向けの店舗を安着させたサムスン電子米国法人のデイブ・ダース氏も39歳で常務になった。
サムスンの関係者は、「年齢や年次を問わず、当該分野で優れた業績を収めた人材を思い切って抜擢し、成果報酬とともに持続的な成長の機会を提供し、やる気にさせるための人事」だと説明した。
昇進者の規模は大きく減少したが、2年以上を飛び越える抜擢人事は、昨年と同様の9人だった。サムスン電子の独自技術であるV NAND型フラッシュメモリ開発を主導したサムスン電子半導体研究所のシン・ユギュン常務は2年前倒しで専務に昇進し、スマートLTEソリューション技術を世界に先駆けて開発したサムスン電子のムン・ジュン部長は3年前倒しで常務になった。
また、カーブドUHDテレビの概念を開発したサムスン電子VD事業部のイ・ミン部長と、中国でのカメラモジュール・基板取引先を開拓したサムスン電気のキム・ムヨン部長、エジプトのカイロ地下鉄工事の受注を助けたサムスン物産のソル・チャンウ部長、独自の品質分析ソリューションを開発したサムスンSDSのアン・デヂュン部長などが2年早く役員章を付けた。
サムスンの関係者は、「抜群の能力を発揮した若い世代に、役員登用の機会を提供すると同時に、サムスン型ファストトラックを実現する大抜擢人事があった」と語った。
役員昇進者のうち、キャリア入社者の割合は例年の水準を維持した。これもまた、公開採用出身もキャリア入社者も関係なく、ただ成果だけを根拠に昇進の恩恵を与える成果主義に基づいている。サムスンの関係者は、「伝統的な純血主義を打破して、外部からのスカウト人材にも公平な機会を付与するなど、能力主義人事を実施した」と明らかにした。
今回の役員昇進者の中のキャリア入社者は118人で、全体昇進者のうち33.4％を占めた。昨年は171人のキャリア入社者が昇進し、役員全体昇進者のうち35.9％を占めたことと同じようなレベルだ。2012年にはキャリア入社者152人が昇進し、役員昇進者のうち31.3％を占めた。
サムスングループは来週初めに、系列会社別の組織改編と担当人事を確定して発表する予定だ。 - 毎日経済_イ・ヂンミョン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2014-12-04 17:35:48
