記事一覧

ニュース

数字経済

テクノロジー

コラム

ビューティー

カルチャー

エンタメ

旅行

韓国Q&A

新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
コラム > 総合

スチュワーデスと核施設の従業員、放射線をより多く浴びるのは?

    • < 生活の中で露出される放射線 >

    スチュワーデス(飛行機乗務員)と核燃料加工施設で勤務する従業員のうち、放射線に、より多くさらされている人は誰だろうか。このクイズの答えはスチュワーデスだ。

    飛行機乗務員が1年に飛行のために追加で浴びる放射線量は平均2.62ミリシーベルト(m㏜)だ。ミリシーベルトは人体が浴びる放射線の量を表すときに使う単位だ。長距離運行が頻繁な乗務員は最大6ミリシーベルトの放射線にさらされると知られている。

    韓国人の自然放射線適量が3.1ミリシーベルトであることを勘案すれば、乗務員は、多くは年間9ミリシーベルトの放射線を浴びるわけだ。一方、核燃料加工施設に勤務する従業員が1年間に受ける平均放射線量は0.96ミリシーベルトで乗組員の3分の1の水準だ。

    乗務員の放射線露出量が高い理由は、「宇宙放射能」のためだ。韓国原子力安全技術院の放射線規制団のチャン・ジェグォン博士は「放射線は、宇宙から地球に向かって飛んでくるが、大気圏内の空気がこれをほとんど防いでくれる」とし、「しかし、飛行機が飛んでいる10~12キロメートル上空は空気が希薄して遮蔽率が落ち、露出が多くなる」と説明した。

    乗組員だけでなく、一般人も韓国とニューヨークを往復すると見たとき、約0.2ミリシーベルトの放射能を受ける。胸部X線を一度撮った時に受ける放射能は0.1ミリシーベルト、ニューヨークに一度行ってきたらX線を2回撮った量の放射能にさらされるわけだ。この程度の露出量自体は、実際には大きく問題になるレベルだと見ることは難しい。コンピュータ断層撮影(CT)を一度したときにの放射線の露出量も10ミリシーベルトだ。

    通常100ミリシーベルトにさらされると、がん発病確率が1%、500~1000ミリシーベルトにさらされる場合、約5%高くなると知られている。 2011年、福島で原発事故が起きた直後、地域の放射線の露出量は時間当たり0.036ミリシーベルトだった。10時間滞在すると仮定したとき、0.36ミリシーベルトにさらされるので、胸部X線撮影を3回したものと似たような放射線にさらされるわけだ。

    大気中で動く飛行機とは異なり、宇宙へ行くのであれば、しっかりと覚悟しなければならない。火星探査機「キュリオシティ」内の放射線測定器を分析した結果、地球と火星を1年に往復すると660ミリシーベルト前後の放射線を受けることが明らかになった。

    韓国の1年の平均放射露出量の220倍に達する。NASAは癌の発生危険を懸念し、女性宇宙飛行士の場合、生涯宇宙で浴びる放射線限度を600ミリシーベルトに制限している。より良い放射線遮蔽技術が開発されなければ、火星を旅するのはまだ負担になる時代だ。
  • 毎日経済_イ・セボム記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2014-12-25 04:01:04