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韓国の5番目の多目的実用衛星「アリラン3A号」打ち上げ成功

  • 韓国の5番目の多目的実用衛星「アリラン3A」号が26日未明、ロシア・モスクワの東南1800キロメートルに位置するヤスニ発射場から成功裏に発射された。

    発射代行を務めたコスモトラス社は「韓国のアリラン3A号を載せたロシアのドニエプルロケットは、予定通り午前3時08分45秒(韓国時間26日午前7時08分)に発射された」と明らかにした。アリラン3A号は南極のトロール(Troll)地上局、ノルウェーのスバールバル(Svalbard)地上局との交信に成功した後、26日午後1時04分頃、大田(テジョン)航空宇宙研究院の地上局との交信にも成功し、太陽電池パネルの展開と通信機能など、衛星体の全体的な状態は良好であることが確認された。これにより、2009年11月に本格的に始まったアリラン3A号事業は5年4ヶ月ぶりに結実を見ることになった。アリラン3A号は直径2メートルと高さ3.8メートルで、太陽電池パネルを開くと幅が6.8メートル、重量は1.1トンに達する。今後4年間、地球の地上528キロメートルの上空を一日に15回周回し、昼と夜の合計2回の地上観測任務を遂行することになる。

    特に、午前10時30分~午後12時に韓半島を通り過ぎるアリラン2号、昼12時~午後2時に韓半島を通り過ぎる3号などと相互補完的に活動し、刻々と変化する状況を把握することになる。航宇研によると、アリラン2号だけが作動するときは、韓半島の観測周期は0.75回で1回にも及ばなかった。2014年、アリラン3号と5号の運営を開始して以後は、一日に3.5回の観測が可能となった。アリラン3A号は午後12時~午後2時、夜12時~午前2時まで2回映像を撮影する予定で、韓半島の観測周期は5.5回に増えることになる。

    アリラン3A号は多目的実用衛星の中で、初めて赤外線観測センサーが装着された。このセンサーは地上の車両や建物などから吹き出す3.3~5.2マイクロメートルの中赤外線を感知して、都市のヒートアイランド現象や山火事の発生、夜に動く雲などを観測することができる。

    アリラン3号に比べて優れた、解像度0.55メートル級の電子光学カメラも装着された。これは縦横0.55メートルの物体を一点として認識できるレベルで、地面に立っている人間を認識することができる。

    チェ・ソクウォン アリラン3A号事業団長は発射が成功した後、「今後、衛星が望む目的に合わせて可動に入るには、3~6ヶ月間の運営試験と、搭載体の試験が順調に終わらなければならない」とし、「いまや最初のボタンを押したわけだ」と語った。
  • 毎日経済_イ・ヨンウク記者/ヤスニ=未来部共同取材団 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-03-26 17:51:06