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「パソコン一筋で来たら、グーグルから声がかかった」

「最年少韓国人グーグラー」 

    「グーグルの敷居も、私たちが考えているより高くありません。臆せずに挑戦してください!」

    先月中旬に合格通知を受け取り、10月5日から「最も世界的なIT企業」グーグル本社に出勤する、成均館ソフトウェア学科出身のハン・ジュンヒさん(21)は、黒縁メガネ越しに見える、まだあどけない顔が印象的だった。優れた勤務条件と合理的な社内の雰囲気を備えたグーグルは、全世界の大学生が希望する「夢の職場」だ。「針の穴」を通過したハンさんの年齢は今年で21歳。

    成均館ソフトウェア学科を去る2月に卒業した彼は外国留学経験のない、純粋な国内派だということが、より一層目を引く。米国の就労ビザ(H1B)が大学を卒業した学士号以上の学歴を必要とする点を勘案すれば、事実上「最年少韓国人グーグラー」と推定される。

    ハンさんがグーグル入社を夢見る就業準備生たちに伝えるメッセージは、明らかだった。「スペック」という壁にぶつかって就業準備生はグーグルのような外国企業入社を最初から夢に見ていないが、自信を持って、一度飛び込んでみれば、満足のいく結果を得ることができるというものだ。

    何かについて可能性を考えて、心配する時間があれば、すぐにでも勇気を出して選択して、夢を掴むための努力しろというのが彼のアドバイスだ。

    10年ほどコンピュータを抱えて生きてきたハンさんにとって、グーグル入社は長い間の夢だった。彼は自分の夢に近づくために長い時間努力してきた。韓国情報オリンピック(Korea Olympiad in Informatics)で良い成績を上げて、漢城科学高等学校に推薦で進学したのに続き、18歳という若い年齢で早期卒業して成均館ソフトウェア学科に特別入学した。成均館では友達と一緒に韓国を代表して国際コンピュータ学会(ACM)で開催される国際的な大学プログラミング大会(ICPC)に2回連続で出場して、特別賞を受ける実績も上げた。このようにじわじわと実力を積む間、グーグルからまず関心を示してきた。昨年末、大学卒業を控えた彼に「Google / Touch Base」というタイトルのメール一通が届いたのだ。彼は「タイトルも不思議でスパムメールみたいで開かずにいたが、一週間経って内容を確認してあまりにも嬉しかった」と当時の感想を明らかにした。それからは、一瀉千里だった。簡単な入社書類の提出と一緒に、グーグル本社とのオンライン面接、5時間に及ぶ現場面接を経た後、合格通知書を受け取った。

    彼はグーグルの面接難易度は、世間に知られているような、難解なものではなかったという「ヒント」も明らかにした。書類選考は、A4用紙の一枚の履歴書と学校の成績表、ビザを取得するための卒業証書だけで、国内企業に比べてはるかに簡素だった。彼は「問題自体は、いつも勉強していたコンピュータプログラム専攻の問題がほとんどで、瞬間的なアイデアが必要な質問は多くなかった」とし「問題を解くことを超えて、いかに自信をもって、率直に他人とコミュニケーションすることができるかがカギのようだった」と話した。彼は、「与えられた問題を解く間中、私はAという意図でBという解釈の方法を選んで、Cという結果に近づいている」という説明をして疎通を続けたことの評価が良かったようだ」と付け加えた。

    正解よりも問題を解くアプローチがより重要だという説明だ。

    彼は青年求職者に対して、海外に目を向けることを難しく考えていないでほしいと述べた。今後の目標は、豊富な経験の中で、より良い自分自身を作ることだ。ハンさんは、「多くの人に会って、見て、聞いて、学びながら、より成長したい」と述べた。
  • 毎日経済 ペク・サンギョン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-04-02 17:29:19