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ハンファのキム・スンヨン会長、体を惜しまない「現場経営」
20億ドルの実を結ぶ
- △写真=金升淵（キム・スンヨン）ハンファグループ会長（左端）が昨年12月、イラクのビスマヤ（Bismayah）新都市を一望するブルジュ・ハンファ入口で現場の従業員を励ましている。 [写真提供＝ハンファグループ]
ハンファグループはイラクのビスマヤ新都市の社会基盤施設工事を、総額21億2000万ドル（約2兆3400億ウォン）で受注した。2012年に80億ドル規模のビスマヤ新都市建設事業を受注したことに続く成果だ。これにより、ハンファ建設はイラクのビスマヤ新都市だけで、累積工事の受注額は100億ドルを突破することになった。
ハンファ建設は5日、バグダッド所在のイラク国家投資委員会（NIC）別館で、ハンファ建設のイ・グンポ代表、金玄中（キム・ヒョンジュン）ハンファグループ副会長、キム・ドンソン ハンファ建設課長などのハンファグループの関係者と、サミ・アル-アラージ（Sami al-Araji）国投資委員会（NIC）議長、バハ・アル-アラージ副首相、ジャワド・アル-ブラニ前イラク内務部長官などのイラク政府関係者が出席したなかで、工事の受注契約を締結したと明らかにした。
ビスマヤ新都市建設工事は、首都バグダッドから約10キロメートル離れた1830万平方メートルの土地に、2019年までに10万戸規模の盆唐（プンダン）級の新都市を建設する事業で、今年の6月にA1ブロック1440戸が最初に完成する予定だ。今回、追加受注に成功した社会基盤施設工事は、新都市を構成する必須施設である学校300校を含んで、病院・警察署・消防署・道路・上下水道などを建設する工事だ。
今回の工事受注には、経営に復帰した金升淵（キム・スンヨン）ハンファグループ会長の体を惜しまない「現場経営」が輝いたという裏話だ。キム会長はこれまでの経営空白を後に昨年12月3日、ソウルの長橋洞（チャンギョドン）ハンファ本社に出勤し、復帰を宣言した。わずか数日後の7日、キム会長はハンファ建設が施工中の、ビスマヤ新都市の建設現場をサプライズ訪問した。現場労働者が最も食べたがるというヒラメのさしみ600人分をプレゼントとして空輸し、従業員の士気を高めることもした。当時、キム会長が現場を訪問するというニュースを聞いて、不意に訪ねてきたサミ・アル-アラージ議長にキム会長は、「イラク国民の希望を建てているという考えで、全体の役職員が渾身を尽くして工事に取り組んでいる」とし、「ビスマヤ新都市を世界的なヒューマン都市にするために、どんな困難にも耐えるつもり」だと約束した。これにサミ・アル-アラージ議長は、「イラク内戦後も撤退せずに黙々と現場を守り、工事遂行能力を見せてくれたハンファ建設の社員の献身的な努力に深く感謝の意を表する」と答えた。イラク内戦によって最悪の状況になっても、ハンファ建設はビスマヤの現場を最後まで守り、工事を完了させたいという企業総帥の強い意志がイラク最高実力者の信用を得て、今回の追加工事の受注に力を加えたわけだ。特にイラク側は、全体の工事金額21億2000万ドルのうち10％にあたる2億1200万ドルを前払い金として支払い、工事の進捗に応じて期ごとに支払うことにするなど、契約条件にも最大限の好意を払ったという裏話だ。< ハンファ建設イラクプロジェクト >
イラク訪問の後、帰国の途で記者らと会って「手ぶらでは帰ってこない」とした、当時のキム会長の発言は虚言ではなかったわけだ。
イラクの新都市建設は、石油化学と太陽光の業況不振などで低迷しているハンファグループが、一段階跳躍するために必ず成功させなければならない事業として挙げられる。今回の受注を通じてハンファ建設は、今後の第2・第3のビスマヤ受注にも有利な足場を占めることになった。
イラク政府は、戦後の復旧事業の一環として住宅100万戸の建設を計画しており、これからもビジネスチャンスは多いと期待される。ハンファ建設の関係者は、「ビスマヤ新都市の建設現場では、延べ55万人に達する労働者と約100社に及ぶ国内協力社がともに進出し、昼と夜に玉の汗を流している」とし、「今回の受注を通じて、延べ3万人の雇用創出と10社以上の協力社が追加で進出するだろう」と展望した。
ハンファグループはイラクとともに、サウジアラビアなど他の中東地域にも積極的に進出している。去る2日には、ハンファケミカルがサウジの民間石油化学会社シフケム社と合作したインターナショナルポリマーズ（IPC）が、15万トン規模のエチレン酢酸ビニル（EVA）の商業生産を本格的に開始した。 - 毎日経済_イ・グノ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-04-06 17:10:43
