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韓国銀行「最悪の場合、成長率は2.3%にとどまる」

    • < 韓国銀行 2015年の成長展望区間の変化 >

    経済成長率を公式調査して発表する韓国銀行は、今年のわが国の経済成長率を、最悪の場合には2.3%まで下がると見ていることが分かった。これは韓国銀行が9日、修正発表した今年の経済成長予測3.1%よりも0.8%ポイントさらに低いわけだ。

    13日、韓国銀行が最近公開した「4月の経済展望報告書」によると、韓国銀行はこれまでの予測誤差を考慮した2015年の国内総生産(GDP)成長率は、2.3~3.8%と予想されると明らかにした。

    韓国銀行は毎年、3ヶ月ごとに経済展望報告書を提出する。1999年から経済成長率の展望値を発表して予測誤差を反映し、最低と最高の成長率の数値を発表している。韓国銀行が今年の1月に発表した経済展望では、経済成長率の展望区間を2.6~4.2%に設定した。わずか3ヶ月めで最低値と最高値を、それぞれ0.3%ポイントと0.4%ポイントずつ下げた。

    わが国の経済成長率が、最悪のシナリオである2.3%まで低下した場合、朴槿惠 (パク・クネ)政権になって最も低い経済成長率を記録することになる。パク・クネ政府初年度の2013年には2.9%だったが、昨年は3.3%だった。

    韓国銀行はこの根拠として、当初の予想よりも消費・投資心理の回復が遅れることと、中国の成長鈍化をあげた。

    チャン・ミン韓銀調査局長は、「2.3~3.8%の成長率展望区間は、去る9日に発表した今年の成長率展望値である3.1%を基準に、過去の誤差予測値を考慮して設定したもの」だとし、「最悪の状況を仮定した場合、2.3%も出る可能性がある」と説明した。国内民間消費と企業の投資心理の回復が遅れて、中国の成長勢が鈍くなるなど、景気を鈍化させる要因が反映された場合は過去の予測誤差を反映し、2.3%まで成長率が下落しうるというわけだ。

    韓銀は今年の輸出規模(通関ベース)は5620億ドルで、前年の5727億ドルより1.9%減少すると予想した。今年上半期の輸出は前年同期との対比で3.6%減少し、下半期にも0.2%減少すると予想した。実際、今年に入ってもわが国の輸出は、先月まで3カ月連続の減少行進を続けている。この1月に0.7%減少したことに続き、2月には3.3%で3月は4.2%と、徐々に減少幅が大きくなった。

    経済成長率が2.3%までは下りないとしても、2%台を記録する可能性は常に存在している。まず消費と投資心理の回復が遅れている。去る3月の製造業種の景況判断指数(BSI)は77を記録した。基準値の100以上ならば景気が良いとみる企業が多いことを意味し、未満であればその逆という意味であり、昨年4月に82を記録した後、セウォル号惨事で景気が凍りつき、11ヶ月目で80台を下回っている。

    3月の消費者心理指数(CCSI)も101で集計された。

    セウォル号事故があった昨年4月に108を記録したことと比較すると、消費心理の回復は微弱な状態だ。韓国の輸出の割合の25%を占める中国の、景気鈍化の可能性も変数だ。中国の第1四半期の国内総生産(GDP)の伸び率は、6年ぶりに最低値を示すとの見通しが出ている。中国社会科学院財経戦略研究院は、先月発表したマクロ経済予測レポートで、中国の第1四半期のGDP成長率を6.85%前後と予想した。
  • 毎日経済_ソ・ドンチョル記者/キム・テジュン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-04-13 17:47:25