記事一覧

ニュース

数字経済

テクノロジー

コラム

ビューティー

カルチャー

エンタメ

旅行

韓国Q&A

新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
コラム > 人物

設計図だけを見て5分で建設費用を算出、積算ソフト開発

www.cyphicsoft.com 

    地下1階、地上3階、延べ面積3300平方メートル(約1000坪)の住民センターの設計図面ファイル(CAD)を自動積算(建築材料の計算)プログラムに入力した後、5分。なじみのあるエクセル画面が開き、これまでに少なくとも一週間以上がかかった予想建築材料の分量が画面に提示された。必要量はコンクリート2310立方メートル、鉄筋377トン、鋳型1万4991平方メートルだった。

    積算ソフトウェアを開発したサイピックソフト(CyPhic Soft)のカン・ギョンジン代表(写真)は、「建築士ごとに設計図を描く方法が異なるため、図面をプログラムが認識しやすいように整える過程が必要だが、ソフトウェアが図面を見て材料の分量を判別する時間は、大型ビルでも5分あれば十分だ」とし、「手作業で一週間以上かかることを事実上、1日にして終えることのできる道が開かれたもの」だと説明した。

    サイピックソフト社が開発したスマート積算ソフト「ウィディウィック(WYDIWIC)」は「What You Draw Is What I Calculate」の略字で、設計した通りに物量を計算し出すという意味を込めている。最初は建設業をする知人のアドバイスだった。既存の積算が手作業でのみ行われており、個々の積算専門家の間での誤差も大きいので、コンピュータで正確な計算をすることができれば、ビジネスの可能性が高いという意見だった。

    カン代表は、すでにファイル化された設計図面さえ完璧なら、それを読み取るのは難しくないと判断した。

    プログラムは、3年余りに渡って2013年末に開発され、去る1年余りの間には300件以上のテストを通じて完成段階に至った。サイピックソフト社は、この過程で設計図の分析と関連して7件の特許を登録・出願した。

    ウィディウィック(WYDIWIC)は、創造性と事業性を認められ、2013年末にKDBナヌム財団が主管する青年起業競進大会で最優秀賞と、京畿地方中小企業庁長の表彰を受けた。カン代表は「300件以上の大小の設計図をテストして既存の積算と比較した結果、誤差はほんの1%に過ぎなかった」とし「今年の初め、大型知識産業センターなどから正式広報をする前にも関わらず、うわさを聞いて訪ねてきた積算依頼が続いている」と伝えた。
  • 毎日経済_水原=チン・ヨンテ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-04-13 17:05:37