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コスダック復活の兆し…個人投資家を超えて機関投資家まで

  • 連日盛り上がっているコスダック市場は、7年3ヶ月ぶりに700高地を超えた。低金利で市中資金があふれている状況で、コスダック市場の成長傾向を高く評価した投資家の資金が集まっているからだ。これまでコスダック市場は、個人投資家向け市場のように考えられていたが、最近になって年金基金や保険会社などの、機関投資家のあいだで代替投資先として浮上している。

    16日、コスダック指数は前取引日よりも1.23%(8.59ポイント)上昇した706.90で取引を終えた。場の開始とともに700線を突破した後、一時は最高708.23まで上がることもあった。コスダック指数の700突破は、2008年1月10日(713.36)以来初めてだ。

    年初以来、コスダックはまぶしいほどの上昇傾向を続けてきた。昨年、最後の取引日に542.97で場を締めくくって以後、わずか4ヶ月も経たない期間に30%近く上昇した。

    市中資金がコスダックに押し寄せて、この日のコスダックの時価総額は189兆8000億ウォンで史上最高値を記録した。コスダック指数が最後に700線を越えた2008年初、コスダックの時価総額の規模は101兆ウォンに過ぎなかった。今年、コスダックは一日平均売買代金も3兆1200億ウォンを記録し、昨年の1兆9700億ウォンにて比べて58.1%増加した。

    コスダック700時代を開いている核心動力は、やはり個人投資家だ。個人投資家は今年に入って、コスダックで約9000億ウォンを買い越した。だからといって、コスダックがこれまでのように、「アリの遊び場」にとどまっているわけではない。年金基金と各保険会社は今年に入って、それぞれ2350億ウォンと1600億ウォンを買い越した。

    これに加えて、これまでコスダックの上昇傾向にも傍観姿勢を見せていた金融投資会社と投資信託業界もこの日、コスダック指数が700線を越えるやいなや、すべて買い越し傾向に転換した。この日を基点に、各機関は本格的に投資に乗り出すのかが注目される。

    ライム投資のウォン・ジョンジュン顧問代表は、「IT・鉄鋼・造船・自動車などの大型株は、ファンダメンタルズの側面から気軽に投資に乗り出すことは容易ではない状況」だとし、「けっきょく成長傾向の高いバイオ・ヘルスケア・中国消費財関連の銘柄が集まっているコスダックに資金が流れて込んで行くわけ」だと分析した。

    コスダックは今年初めにフィンテック(fintech/情報技術と金融の融合)育成など、政府政策に関連する中・小の銘柄が注目されて強気を示し始めた。以来、バイオ・ヘルスケア関連銘柄の成長傾向が浮き彫りになり、指数の上昇に弾みがついた。低金利基調もやはりコスダック・ルネサンスに火をつけた。

    コスダックが熱くほてって、投資家の間では期待と懸念が交錯する様子だ。まず、コスダック企業の業績の成長傾向が著しいだけに、年内に800線を突破するだろうとの見通しが提起される。

    サムスン資産運用のイ・スンジュン常務は、「韓国経済は低成長局面に入ったが、コスダック上場企業の中には成長傾向の大きい企業が相当数ある」とし、「向後の1~2年間、コスダック上昇傾向は続く可能性が高い」と展望した。

    コスダックの体質が改善されたという点も、コスダックの持続上昇傾向に賭ける理由だ。コスダック上場企業の不健全・不公正行為の件数は、2010年の70件から昨年は48件に減少した。これにより、上場廃止企業の数も2010年の74社から昨年は15社へと大幅に減少した。加えて、バイオ・ヘルスケアとモバイルゲームなどの技術性と成長性の高い企業の割合が高くなり、2005年は5%台に過ぎなかった外国人と機関売買の割合は11%まで上昇した。また、中・小型株の強気が世界的な現象だという点も、コスダックの持続上昇に有利な要因だ。

    実際、米のコスダック格であるナスダック指数は2013年以降60%ほど急騰し、同期間のダウ・ジョーンズ(35%)、S&P 500(47%)の上昇率を上回った。

    米ナスダックは去る15日(現地時間)にも1ヵ月あまりで5000線を再突破し、2000年3月の史上最高値(5048.62)に近い状況だ。

    中・小のIT企業が多数布陣した中国の深セン総合指数も13日、史上最高値の2187.73を記録した。

    しかし、依然として2000年代初頭のドットコムバブル当時のトラウマを忘れられない投資家の懸念も高い状況だ。借金して投資する信用融資残高も連日、史上最高値を記録しており、調整場勢で「爆弾」になりうるという指摘もある。

    IBK投資証券のキム・ジョンヒョン研究員は、「コスダック企業の第1四半期業績発表を控え、機関を中心とした差益売りが続いており、信用融資残高が連日最高値を記録するなど、過熱の兆しが現れている」と注意を促した。
  • 毎日経済_オ・スヒョン記者/チャン・ジェウン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-04-17 15:58:46