記事一覧

ニュース

数字経済

テクノロジー

コラム

ビューティー

カルチャー

エンタメ

旅行

韓国Q&A

新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
コラム > FOCUS

韓流コンテンツ、巨大な中国市場を活用して一段階上の飛躍を

    • < 名誉記者としてこの記事を書いたコメディアンのナム・ヒソク >

    「アニキ、おれ中国だよ!」。 20年あまり苦楽をともにしてきたPDや作家たちに電話をかけると、すぐさまローミング音につながることが最近急増した。実力のある外注製作社のPD・作家・カメラマンなど、韓国放送界を支える放送人材のほとんどが中国にいるからだ。 29年間を放送でメシを食べた「米屋のおじさん」キム・ヨンヒPDも、MBCに辞表を投じて中国行きを選んだ。

    最近、ソウル市上岩洞(サンアムドン)のコーエンメディア(KOEN MEDIA)を訪れた。 『スーパーマンが帰ってきた』『天気漏洩』など、一年に人気芸能番組を約15編作る、国内の大規模外注製作社だ。コーエンのアン・インベ代表の執務室に入ると、壁一面を飾っている中国の地図が目に入ってきた。東はハルビンから西はカシュガルまで、中国大陸は広大だ。 PDたちは「中国では東でヒットした放送が反対側に移るのに2年かかる」と言うが、冗談には聞こえなかった。

    アン代表は「これまでの10年間、韓国で不断に走り回ったが、成長が阻まれた感じだった。国内だけの昨年の売上げは500億ウォンだった。現在、中国と6つの共同制作を議論中だが、今年の売上げは1000億ウォンに大きくなるだろう」とする。

    コーエンは3月、中国最大の放送局CCTV(China Central Television/中国中央電視台)と、リアリティ番組『ママの食卓』制作の契約を成功させた。先立って、昨年には中国のある衛星テレビとともに、総製作費120億ウォンのコンテストプログラム(10回分)を製作している。

    • < 中国コンテンツ市場規模 >

    これまで成長の限界にぶつかった韓流が、「中国」という新大陸に出会って激しい波高が起きている。毎年10%ずつ成長している爆発的市場のカギが解かれた。韓国コンテンツ振興院が発刊した海外コンテンツ市場の動向によると、中国のコンテンツ産業は2009年の765億8400万ドルから、2014年には1496億7900万ドルに上昇した。 2018年には2237億1000万ドルを見越している。米国・日本に次いで大きな市場であり、韓国(518億ドル、2014年)の3倍大きい。

    専門家らは、巨大な中国市場が開かれていることを勘案して、韓国の文化産業を育てる機会にしなければならないと言う。コ・ジョンミン弘益大経営学科教授は、「新しい時代が開かれる今こそ、文化産業が一段階ジャンプできる基盤を造成するとき」だと強調した。

    韓国と中国の文化産業が、同等の立場で協業できる対策が切実だという声も大きい。

    放送界に吹き荒れた中国発台風の実体を正しく把握し、機会として活用しなければならないということだ。

    ちょうどいま韓・中両国の協力方案を模索するためのフォーラムが中国で開かれる。毎経メディアグループが来る20~21日、中国の四川省成都で開催する「2015世界知識フォーラム・中韓高位企業家フォーラム」だ。韓・中両国の協力方案を模索して、第2の韓流を議論する「韓流フォーラム」も一緒に開かれるので期待が大きい。
  • 毎日経済 ナム・ヒソク記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-05-11 07:01:03