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1人放送時代には、「無駄な能力」もキラーコンテンツになる
- △写真=ソウル市上岩洞のCJ E＆Mセンター内の文化創造融合センター・ストーリーラップでBJ大図書館のナ・ドンヒョン氏（左）とMCN事業のオ・ジンセチーム長が1人放送のシステムについて説明して笑っている。
「私はゲーム放送を中心にしていますが、ゲームが上手な方ではありません。しかし、『ゲームを面白くする能力』一つだけは持っています。無駄なもののようだった、このような能力もコンテンツとして注目される時代が来たのです」
インターネット上で、1人で放送をするクリエーター「大図書館」のナ・ドンヒョン氏（37）は、会社員だった。趣味だった1人放送を本格的に始めながら彼は、専業BJ（Broadcasting Jockey）となった。彼のYouTubeチャンネルは登録ユーザー数が99万人、累積再生回数は3億4000万回に達する。彼が明らかにしたYouTubeの広告収入だけでも月2000万~3000万ウォンのレベルだ。彼は、コカ・コーラ、イギリスの自動車ブランドのジャガーなどと協業して映像を製作したりもした。現在、彼の放送にはSISTARなど、芸能人が出演するほどになった。
CJ E＆Mは、先月7日、1人コンテンツ創作者のためのサービスプラットフォーム「DIA TV」を披露した。4日、ソウル市上岩洞のCJ E＆Mセンターで、CJ E＆M MCN（Multi Channel Networks）事業のオ・ジンセチーム長（38）と「DIA TV」と提携したナ・ドンヒョン氏に会った。MCN事業は、創作者らと提携してマーケティング、著作権管理、流通などの様々な分野を支援して、広告収入などを共有する事業だ。
CJ E＆Mのオチーム長は、MCN事業を新たにローンチした理由について「以前には、国内を基盤に創作者のプールを作ることに集中していたが、今はグローバルビジネスモデルに傍点を置いている」とし、「多くの人がコンテンツ創作者を趣味ではなく、仕事として行うことができるよう、メディア産業として安着できるように支援するのが目標」と答えた。
オチーム長は今後、CJ E＆Mのこれまでのコンテンツを活用して、1人創作者とコラボする方法も推進中だと明らかにした。「例えば『三食ごはん』や『花よりおじいさん』の外伝として、大図書館を主人公にして撮影することもあるということだ」と付け加えた。
大図書館のナ氏は「MCNは、所属事務所ではない」とし「管理や著作権の問題など、細かく対処しなくてはいけないことが多いため、そのような部分をMCNに任せて、創作者はコンテンツだけに集中する」と強調した。オチーム長も「所属している創作者のうち、YouTubeのチャンネル登録者数が5万人未満の創作者とは、最初から広告収益を配分しない。われわれの持ち分を得る代わりに、早く創作者として安定させ、成長させる方を選んだ」とした。
ナ氏は、今年の上半期中にDHメディア（仮称）という法人を設立する予定だ。彼は「大図書館チームを作るつもりだ。米国TBSで『コナン』ショーを進行するコナン・オブライエン（Conan O'Brien）のように、様々なコンテンツを作る」と語った。
「インターネット1人放送」で検索してみると、一部のBJの扇情的で刺激的な行為がニュースとして取り上げられる場合が少なくない。これに対してナ氏は「1人創作者が職業として定着し、プロ意識が生まれながら、どんどん浄化されている」と答えた。実際にナ氏は、最初から罵り言葉を使わない「礼儀正しい放送」をしてきている。
彼は「これからは、主婦が映像コンテンツ市場を牛耳ることになるだろう」と予想した。親しみやすくて気楽に多様な分野をカバーできるキャラクターがYouTubeスターになるという話だ。
1人創作者たちは、YouTubeを通じて自然に海外に進出する。地域、視聴者に合ったローカル広告が出るからだ。広告のインプレッション単価（CPM）も、国内がクリック1件あたり1ウォン程度であれば、米国は4~5ウォン程度で、はるかに高い。オチーム長は「創作者の海外進出のために、米国・日本など現地のMCN事業者との提携も計画中だ」と語った。ナ氏は「字幕が必要のない『キッズ放送』は、それ自体でグローバルコンテンツ」と付け加えた。
「私は、70歳を過ぎても現役なはずです。その時も私は、将棋の代わりにゲームしているような気がするからです。私と同世代のためのシルバー放送が必要ではないでしょうか」 - 毎日経済_ホン・ソンユン記者/写真=イ・チュンウ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-06-05 19:29:59
