記事一覧

ニュース

数字経済

テクノロジー

コラム

ビューティー

カルチャー

エンタメ

旅行

韓国Q&A

新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
コラム > 人物

30年前に見上げていたエスクァイアを胸に抱いたヒョンジグループのチェ・ビョンオ会長

www.hyungji.co.kr 

    「私が東大門で商売をするとき、地下鉄2号線に乗って蚕室から聖水洞を通るといつも見える一番大きな建物がエスクァイア(Esquire)製靴のビルでした。その時『私はいつあんなビルを建てるだろうか?』と思っていましたが…」

    ▶ 東大門で商売していた時代、エスクァイアビルを見て夢育て

    今から30年余り前、青年チェ・ビョンオは毎日通勤するときに見ていた聖水洞のエスクァイアビルを深く心に刻んだ。今、還暦を過ぎて売り上げ1兆ウォンの中堅企業CEOになった彼は、エスクァイアを買収し夢を叶えた。

    ソウル地方法院(地裁)が去る12日、エスクァイアなどの靴ブランドを保有している株式会社EFC(エスクァイア)の再生手続終結の判決を受け入れ、買収手続きが終わった後、ソウル駅三洞型紙本社で会ったヒョンジグループのチェ・ビョンオ会長は「聖水洞エスクァイアビルを見て羨ましがっていたのが昨日のことのようだが、、こうして買収までするようになり感慨無量だ」と語った。

    最終買収までの過程は決して順調ではなかったが、「長年の切実さ」が奇跡を作ったとした。本格的な買収が開始されてから、彼は購入から10年経ったエスクァイア靴を再び取り出して履き、その靴を履くたびに使用した靴べらをお守りのように胸に入れて通った。

    ▶ 知ってみると、ファッショングループのヒョンジと創立日が同じ「運命的なM & A」

    彼は「買収金額を提出する日、本当に切実な気持ちで書いて出した」とし、「すでに2年前から大邱東城路のエスクァイア店を見て『買収しなければ』と決心したのが現実となって嬉しい」と明らかにした。彼はエスクァイアの買収を「運命」とした。 20代の青年の夢を育ててくれたエスクァイアビルがそうであったし、奇しくもエスクァイアとヒョンジの創立記念日が9月21日で同じこともそうだとした。チェ会長は「50歳を越えて還暦を眺めるエスクァイアと、今ようやく20歳を超えたヒョンジの誕生日が同じだ」とし「共にに長寿企業に成長していけということではないか」と笑った。

    ▶ 靴・雑貨ブランドを揃え、確固たるファッションポートフォリオ完成

    チェ会長の個人的な感懐も感懐だが、エスクァイアの買収はヒョンジにおける事業にも必ず必要な作業という点も明確にした。彼は「女性服・男性服はもちろん、制服までもすべて持っているヒョンジだが、靴と雑貨の専門ブランドがなく惜しい状況だった」とし「今回、エスクァイアの買収を通じて男性靴と女性靴はもちろん、『ソノビ(SONOVI)』のような免税店入店バッグブランドまで確保できようになり、企業のポートフォリオが堅固たるものになるきっかけになったと思う」と説明した。

    しかし、エスクァイアの買収以降がより重要だ。まず、従来のエスクァイアで働いていた従業員は、ほとんどそのまま雇用を維持し、会社に対する従業員の愛着心を育てるという方針だ。

    販売戦略は、これまでのヒョンジが販売代理店を中心に行ったのとは異なり、百貨店のセレクトショップ・アウトレットなどの大型流通チャネルを中心に立てている。チェ会長は「現在、製靴業界の状況がそれほど良い方ではない」と前提し、「このため、現在、200以上の店舗のうちの実績が著しく悪い部分だけを整理し、残りはそのまま置き百貨店の方を強化する予定」と明らかにした。

    エスクァイアの買収自体は胸詰まる嬉しいことだが、必ず成功させなければならないという危機感も大きい。チェ会長は「エスクァイアは無条件に成功させなければならない。そうでなければ、60年近い歴史を持つブランドを、私たちが買収した甲斐もなく、ヒョンジのブランドさえ壊れる可能性があるため」とし「エスクァイアの情勢がこれまでとても悪くなったが、まだ火種が生きているため、それを勢いよく燃やしてやるという悲壮な覚悟を持っている」と拳をぐっと握った。ヒョンジグループ全体のCFO(最高財務責任者)であるカン・スホ専務をエスクァイアの新代表取締役に内定したのも悪化した財務構造を改善し、品質管理、ブランディング、マーケティングに積極的に出ろという信号だと話した。

    彼は「皆が年間売上高1兆ウォンの達成は難しいとしたとき、私は『1兆酒』まで作って歩き回り、『私たちの会社を応援してほしい』と訴えたほどに切実だった」とし「このような切実さがヒョンジを1兆ウォン企業にしたように、エスクァイアも必ずしっかりと生かす」と語った。それとともに「エスクァイアがうまくいけば、多少老朽化したイメージを持っているヒョンジの若い血となるだろう」と強調した。チェ会長は、釜山の出身で20歳の時、叔父がやっていたペンキ代理店を運営して事業に飛び込んだ。

    以降、東大門で衣類業者を運営して衣類事業のための基本を積み、1994年に「ビバリーヒルズ・ポロクラブ(BEVERLY HILLS POLO CLUB)」の女性服のライセンスを獲得して、大ヒットを打ちながら事業を本格化した。

    続いて、クロコダイル・レディース、シャトレンなど女性服の分野で頭角を現し、2012年は年間売り上げ1兆クラブに参加した。昨年、フランスのゴルフウェアブランド「カステル・バジャック(JC de CASTELBAJAC)」の韓国商標権を取得しており、今年はスイスの女性専門アウトドアブランド「ワイルド・ローズ(WILD ROSES)」のグローバル商標権を取得して事実上本社を買収した。 6月には、製靴のブランド「エスクァイア(Esquire)」を買収し靴・雑貨分野に飛び込んだ。

    ■ He is ...

    △1953年釜山生まれ、△1972年ペンキ代理店、△1982年東大門衣類会社運営、△1994年型紙物産設立、△1998年ヒョンジアパレル設立、△2009年のファッショングループヒョンジ会長、△2011年檀国大学校経営名誉博士、△韓国衣類産業協会長、全経連統一経済委員会の委員、崇実大学経営大学院兼任教授
  • 毎日経済_パク・インヒェ記者/写真=イ・スンファン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-06-14 19:58:42