記事一覧

ニュース

数字経済

テクノロジー

コラム

ビューティー

カルチャー

エンタメ

旅行

韓国Q&A

新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
コラム > 総合

[SNSの世界] 折り紙おじさんと童心の思い出

    「折り紙おじさん」キム・ヨンマン紙文化財団理事長がソーシャルネットワークサービス(SNS)を童心で染めた。

    MBCの人気バラエティ番組『マイリトルテレビジョン』に出演した彼は、1人インターネット放送という番組コンセプトに合わせて、ネットユーザーたちとチャットウィンドウを介して疎通しながら、折り紙をした。

    テレビ放送前のオンライン生放送の録画が進行された12日、午後7時頃からオンラインとSNSなどでは昔の思い出を回想する20代や30代の熱烈な反応が続いた。3時間余りの間進行されたインターネット放送のチャンネルは、サーバーがダウンして、一時接続が不可能なほど爆発的な人気を集めた。

    キム理事長は、インターネット放送で紙を利用して手品花を作ったり、携帯電話を入れることができるバッグ、王冠の形をした帽子とスナップバック作りに挑戦した。生放送の後、大規模なポータルサイトの人気検索語には、キム・ヨンマン理事長の名前が上位を占めた。実際のテレビ放送ではなく、事前に録画式で行われたこの日の生放送だけでも大きな話題を呼んだわけだ。

    放送後8時間で、ツイッターには14万件にも及ぶ関連ツイートが生成され、その後10日間、10万件のツイートが追加で生成され、累積ツイート25万件を突破した。ネットユーザーたちは「はさみを上手く仕えなかったら、母親に頼むように言っていたが、今では私が母親になった」とか「キム・ヨンマンおじさんを見ると、子供の時にもどり、折り紙をしたくなった」などのツイートを投稿して幼年期を思い出した。

    この日、直接生放送の折り紙放送を見た会社員ソン・ジュンヒョクさんは「子供の頃にテレビの前に座って折り紙をまねたのが昨日のことのようなのに、すでに20年以上もの時が流れたことが信じられなかった」とし「このように時間が流れてもインターネット放送の形で見ることができてとても不思議だった」と述べた。

    また、同じ番組に出演するタレントのソ・ユリさんもツイッターで「今日、私のように涙を流された方が多かったことでしょう。思い出はこれほどにも濃いようです」というメッセージを残し、多くの人々の共感を買った。

    このように一度の番組出演によりイシューの中心となったのは、SNSの力が大きかった。キム理事長が生放送を見た多くの人々に感動を与えた「今では大人になったから簡単でしょう」という発言は、動画が作られて、フェイスブックで150万件以上のヒットを記録し、インターネット上で共有された。中間集計結果で1位になったというニュースを聞いて涙を見せた姿もSNSを介して広く伝播された。

    このような現象は、単に個人間のコミュニケーションを楽しみ、楽しい内容を共有していたスペースだったSNSがキム理事長を介して、昔の思い出を回想して共感する場としての役割を忠実に実行したことを意味する。

    ネットユーザーとSNS利用者は、1990年代頃を回想したり、共感を表現するだけでなく、今の変化した姿に対する物足りなさを表現した。また、新たに登場したインターネット放送というプラットフォームは、既存のメディア環境では、もう一度見ることができなかったキム理事長を引き出す効果を発揮した。

    リアルタイムでコミュニケーションしてすぐにイシューを作ることのできるSNSの力があったからこそ、一度の生出演だけでもキム・ヨンマンおじさんは、多数の20代と30代の思い出をオンラインへと持ち込むことができた。

    キム・ヨンマン理事長も、あるメディアとのインタビューで、「番組での順位は関係ない。今回の番組により一人だけでも、思い出を持つことができるようになるなら、それだけで満足している」と述べた。キム理事長が起こした思い出の風が1回性のものとして終わるかはもう少し見守らなければならない。しかし、1990年代の記憶を引き出して、多くの人々を笑顔にしたという事実だけでも、彼のインターネット放送出演はかなり成功したように見える。
  • 毎日経済 チュ・ドンフン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-07-24 16:16:53