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[SNSの世界] 自分の写真がなぜ他人のSNSに?

    「ネイバーに『ウォンビンの父親の若い頃』だとして、私の父親の写真がずっと投稿されている、私の父親の海兵隊時代の写真を私が投稿したものなのに」

    最近、韓国のインターネットで話題になった写真一枚がソーシャルネットワークサービス(SNS)を揺れ動かしている。ウォンビンそっくりのはっきりとした耳目口鼻に見事に焼けた肌、硬い筋肉質の体つきの男性の写真が「ウォンビンの父親の海兵隊時代」だとされながら漂っている。さらに地上波放送の芸能情報番組は、この写真を「ウォンビンの父親」とまで放送した。視聴者とネットユーザーの反応は爆発的だった。「本当にかっこいい」「やっぱり」など感嘆の連続だった。

    しかし、写真の中の男性は俳優ウォンビンの父親ではない。女性が父親の若いころの写真だと言って、9か月前、本人のインスタグラムに投稿したものだ。この女性は、写真を投稿したときに、「若い頃、父親はウォンビン級にかっこよかった」という説明文を付け​​加えたのだが、「ウォンビン、父親」というキーワードのみ抽出されたものと見られる。

    女性は、放送と記事が掲載されたメディアに「父親の写真が盗用された」とし「どうすべきかわからない私を助けて」と書き込んだりもした。一歩遅れて女性の書き込みが注目を集め、オンラインコミュニティは大騒ぎになった。「ウォンビンの父親」と呼ばれた写真を誤って掲載したインターネットの記事は、すべて写真が交換された。ウォンビン側も父親の写真ではないという公式見解を明らかにし、「ウォンビンの父親写真」事件は終わった。

    このように芸能人や顔が広く知られている公人たちが主に経験する「写真盗用」被害が最近、一般にまで広がっている。この女性のほかに、自分のSNSから写真を盗用されたという事例が最近頻繁に起きている。しばらく前に、インターネット上で「犬マッコリ女」として知られていた女性の写真が、実際には全く別の人物であった事例もあった。知り合いが被害女性の写真を盗用してSNSに投稿していたものだった。このように知人が写真を盗用する場合もあるが、個人的にも知らない不特定人の公開された写真を、誰もが見ることのできるSNSにこっそり投稿する場合もある。

    芸能人でもない一般人の写真を盗用する理由は何だろうか。一部では、他人になりたい「変身心理」から始まったと分析したりもする。違法または非倫理的な行為をするとき、つまり自分の素顔は隠して「悪の英雄」になりたいときに他人の写真を盗用するというものだ。または本人の外見に自信がなくて、オンライン上で発見した外見の優れた他人の写真を盗用して自分のものであるかのように振舞う。さらに、男性が女性として、違う性別であるかのようにSNSで行動する場合も多い。オンライン上では、このような人々を指す「ネットカマ」という用語まで登場した。 「インターネット」と「オカマ」という日本語の合成語で、インターネット上で女性のふりをする男性たちを指す言葉だ。

    もし自分の写真が盗用されたのではないか疑問に思ったり、どこで盗用されたのかを確認したい場合には方法がある。 Googleのイメージ検索機能を利用すれば良い。写真のURLアドレスをコピーして、Googleイメージ検索サイトでURLを貼り付ける。写真を保存することができれば保存したファイルをアップロードして確認することもできる。インターネット上で写真が盗用されたところがなかったり、写真の投稿者が本当の写真の所有者であれば、検索結果は出てこない。しかし、盗用された場合、一致する写真が掲載されたページが結果として表示される。すべての写真の盗用事例をこのようにすべて見つけることはできないが、ある程度防ぐことはできる。
  • 毎日経済 チョ・ヒヨン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-07-31 16:42:29