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年末人事控えて大企業の法人車市場が揺れる

「役員車は高級車の象徴」マーケティングに大きな助け/ジェネシスEQ900・アスランなど競争の仲間入り 

    • < 10大企業グループ役員職級別車両 >

    年末の大手企業の定期人事を控えて「役員用車両」市場がうごめいている。ジェネシスEQ900が来月に発売され、韓国GMのインパラなど、そうそうたる候補がこれに対抗して戦列を整えているからだ。 9日、各自動車会社の法人営業担当者などによると、韓国の役員用車両の市場規模は3万台程度と推算される。エクウスやチェアマンなどの大型セダンは販売量のうちの60~70%が法人車両であり、このうちの相当数が役員クラスの専用車として使用されていることが分かった。

    市場規模はそれほど大きいと見ることはできないが、それよりも重要なことは「象徴性」だ。法人営業担当者は、「韓国社会で役員車は高級車の象徴も同じ」だとし「役員車として多くから選択されると、一般人を対象にしたマーケティングでもはるかに有利な立場を占めることができる」と語る。

    役員車は準大型から大型セダンで構成されている。 10大グループの常務クラスは大部分が排気量3000㏄未満で価格は4000万ウォン台、専務は3500㏄未満で5000万ウォン台の車両を選ぶことができる。副社長級は4000㏄前後、社長級は5000㏄から車両を選択することができ、副社長以上になると追加の費用を支払った後に外車を選ぶことができるところが多い。

    とは言え、大企業の役員のほとんどはまだ国産車を好む傾向がある。

    役員車市場の最大の顧客は、グループ全体の役員数が3000人に達するサムスングループだ。役員に裁量権を多く与えており、多様なメーカーを選択する傾向がある。排気量別では常務級が2.4リッター車を、専務は3.0リッター車を主に好むと伝えられた。

    LGグループの役員はしばらく前から現代自動車を選択するケースが増えた。現代自動車が製造するソナタのハイブリッド車がLG化学のバッテリーを搭載した後に起こった変化だという分析だ。

    役員車市場の重要性が大きいことから、自動車会社の販促競争も激しい。業界関係者は、「現代自動車は一段階高い仕様にのみ適用するオプションを、役員車のために特別にサブ仕様として採用することもある」とし、「工程順序を変えなければならないため高価になるが、この市場はそのようにしても獲得する価値があるという意味」だと語った。

    何よりも、今年の役員車の市場をめぐる自動車会社間の競争は、例年よりも加熱する見込みだ。人気モデルが続々と投入されているからだ。 12月に発売予定のエクウスの後続モデル「ジェネシスEQ900」が代表的だ。 EQ900は様々な尖端技術と豪華な内外装材を使用しても合理的な価格を誇る。

    韓国GMは去る8月に発売して後に準大型車市場で旋風を起こしている「インパラ」を前面に出して、これまで苦戦した役員車市場に挑戦する。韓国GMは全体の売上高の90%を占めるインパラ2.5モデルを市場に投入する予定だ。インパラ2.5モデルは最大出力199馬力、最大トルク26.0㎏mを誇り、同じクラスの車両にはない前方衝突警告システムで安全性を高めた。

    韓国GMの関係者は、「グレンジャーとK7などが競争相手」だとし「商品性に優れているだけに、役員の間でも大きな人気を呼ぶだろう」と語った。

    昨年末に発売された現代自動車アスランは、常務級幹部の車市場に再挑戦する。現代自動車の関係者は、「昨年ははじめて出荷された新車なので認知度が不足したが、今年は認知度と商品性に対する口コミが出回った状態であるだけに、昨年とは別の成績を出すだろう」と自信を示した。

    アスランの魅力は静粛性にある。前面ガラス窓から前後のドアガラスまで、二重接合遮音ガラスを使用して遮蔽構造を改善し、エンジンルームと主要部分の両方に吸収遮音材を適用してノイズを最小限に抑えた。

    この他にも、既存の強者だったチェアマンW、K9、ジェネシス、K7、グレンジャーなども競争を続けていく。チェアマンWは大きなサイズでベンツ5000㏄エンジン、ベンツ7段自動変速機を含めて、駆動力の面で他のブランドを圧倒している。
  • 毎日経済_キム・ドンウン記者/バクチャンヨウン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-11-10 08:46:25