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現代自動車、テートモダンを後援…「ジェネシス」に上品なイメージを

  • 英国の現代美術館「テートモダン」を後援し、技術プラスアルファで名車イメージ固める

    「シャネル5」を購入する消費者は、香水と呼ばれる実用的な機能を持った化粧品ではなく、シャネルそのもののイメージを買う例が多い。それを虚栄心と批判することはできるだろうが、いずれにせよイメージは高級消費心理を説明するキーワードになる。

    現代・起亜自動車グループが野心満々でスタートさせたプレミアムブランド「ジェネシス」の成否も、おそらくイメージにかかっていると言える。現代・起亜自動車は、グローバルトップファイブのベンダーでデザインと性能の優れたメーカーとして評価されるが、まだ「高級感」イメージではない。実用的イメージから上品なイメージにジャンプすること、それが現代自動車に与えられた課題だ。

    英ロンドンのテムズ川沿いに位置した現代美術館「テート・モダン」は、ロンドン有数の観光地だ。年間500万人がここを訪問する。ここを訪れる観光客は、1階正面玄関に入るとすぐに巨大な造形物と向き合うことになる。ロンドン各地域の公園や庭園から移してきた土23トンを240あまりの木製プランターに移し、幾何学的構造に配置したインスタレーションアート作品『空き地(Empty Lot)』だ。メキシコ出身の世界的美術家アブラハム・クルズヴィエイガスが作ったこの作品は、現代自動車が後援する「現代コミッション2015」展示プロジェクトで、来年10月まで展示される。

    テート・モダンの訪問者はクルズヴィエイガス作品と現代自動車がこれを後援するという事実を認知することで、自然に現代自動車に接する。このようにして出会う現代自動車は、自動車ディーラーや道路で接する現代自動車とは異なり「文化的アウラ」を伴う。イ・デヒョン現代自動車ブランドコミュニケーションチーム次長は、「技術はすぐに追いつくことができるが、文化はそうではない」とし、「現代自動車の文化芸術後援事業は、現代自動車とジェネシスの技術に高度な感性を加える意味がある」と語った。

    このような理由から、△国内「国立現代美術館」、△ヨーロッパ「テート・モダン」、△北米「LAカウンティ美術館」などを中心に、現代自動車が構築した「グローバル美術館パートナーシップ」は、ジェネシスブランドの方向性の実現に重要な役割を果たすものと見られる。
  • 毎日経済_ロンドン=ノ・ウォンミョン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-11-19 21:51:35