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「検査通過」のエレベーターも信じられない…手抜き点検を大量摘発

  • エレベーターの安全点検を怠ってたことが確認され、エレベーター安全管理システムの信頼度が揺らいでいる。

    韓国国民安全処は、自治体と一緒に低価格・零細のエレベーター維持管理業者148社を選んで抜き打ちの実態点検を行い、手抜き検査を行ったり、許可(登録)の要件に違反した88社を摘発したと25日、明らかにした。

    国民安全処は、今回の検査でエレベーターの維持管理業者として登録された781社のうち、安価で維持管理の契約を締結した118社の自己点検の実態と、零細企業30社が登録基準を満たしているのかを調べた。自己点検とは、エレベーターの管理者が維持管理業者に任せて実施する定期安全点検で、毎月1回実施することになっている。

    国民安全処が安価契約業者118社の自己点検実態を調査してみたところ、69%の81社が自己点検基準に違反し、手抜き点検を行ったことが明らかになった。これらの企業は、点検項目の濡れ、点検を粗末にするなど、点検規定(告示)に違反した。自己点検にかかった時間は、当局が提示した標準時間60分の半分の水準である32.8~34.4分にとどまった。国民安全処は、自己点検の基準を守らなかった、これらの81社に業務改善を勧告した。

    また、小規模の維持管理業者30社の運営実態を点検した結果、7社が法令で定められた登録基準を違反したことが分かった。これらは、人力基準に満たさなかったり、1人当たりの維持管理台数(100台以下)を破ったまま、営業した事実が摘発された。国民安全処は登録基準を違反した業者のなかで、事案が深刻な5社は営業停止(1カ月)または課徴金(200万ウォン)処分を下し、残りの2社には、補完命令を下した。

    国民安全処はエレベーターの安全点検が形式的で不十分に行われるという指摘に基づいて、先月26日から今月3日まで不意打ち点検を推進しており、深刻な安全管理の実態を確認した。国民安全処は不十分な自己点検が蔓延とする背景に「乱立した業者間の過多な競争」を挙げた。エレベーター55万台が設置された韓国の維持管理業者は780社で、75万台が設置された日本より200~300社多い。
  • 毎経ドットコム デジタルニュース局 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-11-25 08:05:39