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[週末ユーモア] ギロチンの伝説 - 知っていることが毒

  • 「盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の言い方が、大統領らしくないという話が多かった。私が接した盧武鉉大統領は『二極化と相撲した』と書くと、相撲と書いてしまうと俗っぽくなるだろうにと悩む人だった。下品な言葉ではなく、上品でありながらもインパクトのある広告のような言葉を探そうとした」

    故・金大中(キム・デジュン)、盧武鉉大統領の下で演説秘書官として過ごしたカン・ウォングク氏(53)がソウルのある週刊誌(『時事IN』)とのインタビューで語った言葉だ。

    彼は盧武鉉大統領は、これから話す内容の中核となる命題を作り、それを裏付ける根拠、根拠となる事例と統計、さらに反論まで予想してスピーチを作ったと続けた。弁護士だったから、そのようだったという意見も加えた。

    実は、弁護士出身の国会議員として、5共聴聞会(第五共和国で不正と民主化運動の真実を究明するために開設された組織)で大活躍したおかげで権力の座に座ることができた盧武鉉大統領は「弁護士出身であることを証明しようとしている」という言われるほど、言葉数が多いという指摘を受けた。

    カン・ウォングク元秘書官もインタビューでほぼ同じ話をした。金大中大統領の演説スタイルとは全然違うという説明だ。盧武鉉大統領は総論と各論で深さと論理的関連性を探そうしたが、金大中大統領は「そのように話しては、国民が理解できない」と考えたのだろう。

    演説も、国民の知的レベル(?)に合わせる政治の達人の姿が垣間見える部分でもある。ここまで来れば知っていることが力ではなく、毒という気もする。いや、知っていることを教えようとするのが毒なのだろうか。

    今日は週末の話として、知っていることが(教えようとすることが)毒になった有名な話、ギロチンの伝説を聞かせたいと思う。

    聖職者と酔っぱらい、科学者がいろいろな理由でギロチン台に連れてこられた。
    聖職者が最初の順番だった。
    死刑の執行者は、自分が死んだ後、あの世でのことが心配になったのか、聖職者に礼儀正しく尋ねた。
    「処刑される瞬間、頭を上にしますか、それとも下にしますか」
    聖職者は最後の瞬間、神に少しでも近くありたいと、頭が空に向かうようにしてほしいと願い、執行者は願いを聞いてあげた。執行者の合図に基づいてギロチンが動作して白い刃が高速で降りてきたが、聖職者の首のわずか0.5センチ前で止まった。
    執行者は「これが神のお示しなのだろうか」と自分自身に尋ね、聖職者を釈放した。
    酔っぱらいの順番になると、彼も自分に奇跡が訪れることを願って頭を空に向けた。今回も刃は首のすぐ前で止まり、酔っぱらいも釈放された。
    聖職者と酔っぱらいがギロチンの前で地獄と天国を行き来するのを見守って首をかしげていた科学者がギロチン台へと引きずり出された。
    「おまえも頭を空に向けてるのか」
    科学者は、「そうだ」と話した後、ギロチン台に首を乗せて、落下する刃を凝視した。やはり刃は首のすぐ前で止まった。このとき、科学者が声を上げた。
    「おい、どこが故障しているのかわかったぞ!」

    神のお示しではないことが判明すると、釈放された聖職者と酔っぱらいは再び捕らえられて、科学者が修理したギロチンで科学者と仲良くあの世に行ったという話だ。(知っていても知らないふりをして生きるのが、険しい世の中を生きるコツなんですよ)
  • O2CNI_Lim, Chul | 入力 2016-01-03 08:00:00