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[SNSの世界] 北朝鮮の4次核実験にネット民たちが怒った

    韓国政府が北朝鮮の4度目の核実験を8・25南北合意に対する重大な違反だと規定して、8日昼12時を期して、対北拡声器放送を全面的に再開した。インターネットでは、強硬対応を願う文が相次いだ。あるネットユーザーは「ここで押されてしまっては(北朝鮮の)核開発を阻止することができない。対北朝鮮拡声器を最大にして、どのような脅迫にも屈しないで妥協せずにしっかりと聞かせなくてはいけない」と書き込んだ。「安保は、決して譲歩してはならない。戦争を防ぐ方法は、戦争までも備えるときにのみ可能だ」という意見もあった。

    インターネットコミュニティを中心に北朝鮮に対する対応方法についての議論が活発だった。ネイバー(NAVER、韓国最大のポータルサイト)の北朝鮮政策をテーマにするカフェ(インターネットコミュニティ)のある会員は「今の状況は迎え撃つのではなく、他の方法を見つけることが賢いようだ。北韓(北朝鮮)に有益な経済交流を切断するのも方法だ。北の挑発を合理化させる必要はない」と慎重論​​を展開した。

    外交戦略の再樹立を要求する意見もあった。ネットユーザーたちは、北朝鮮のいわゆる「水素爆弾」の実験が米国との交渉力を高めるための意図として解釈した。ネットユーザーの「バスタワー0756」は、「米国は、日米韓の安保協力を通じて対北圧迫に乗り出す可能性が高い。米国との関係が悪化したロシアが対北制裁に協力すれば、そのパワーが大きくなるだろう」とした。

    対北支援政策に対する非難世論も強かった。北朝鮮の核問題解決のための外交的枠組みである6カ国協議の懐疑論をアピールする意見が多かった。南北と北東アジア4大国が参加する6カ国協議は、北朝鮮の非核化を明示した「9・19共同声明」などを引き出したりもしたが、2008年以降休業状態だ。あるネットユーザーは「北韓はすでに会話が可能なレベルではない。これまで北韓にお金を与えていただけになった」と憂慮した。 「政府と北韓の対話が全く通じなくてもどかしい。以前の政府で見せた善意に対してこのように報いたことは腹立たしい」という意見もあった。

    安保を強調した文も多かった。特に若年層の間で国防の重要性を強調した文章が多く、安保意識が強化された20代と30代の姿を確認することができた。あるネットユーザーは、「明日復帰する兵長だ。最近では、上・兵長がさらに軍紀がすごいということをお見せする」と書き込んだ。入隊したボーイフレンドを待っているキムさん(24・女)は、「さっき、ボーイフレンドから電話がかかってきて、対北韓拡声器が配置されたところに砲を届けに出動するそうだ。来週、休暇だったので旅行の予定を立てたのだが、すべてキャンセルした。国を守ってくれてとても感謝する」と言った。

    去る8月、北朝鮮の木箱地雷挑発事件の時も若い層は、強い安保意識を見せた。国民安全処(大規模災害に対応する機関)が昨年実施した「2015国民安保意識調査」では「戦争が起きたら参戦する」という大学生は、男子学生が74.6%、女子学生が37.1%だった。北朝鮮の挑発時に攻撃を受けたよりも強力な対応をしなければならないという回答も、男子学生が45.2%、女子学生が24.8%だった。年齢別の調査でも20代が「参戦する」と答えた割合は78.9%だった。これは、過去7年間で最も高い記録だと国民安全処は説明した。

    このような結果は、20代と30代が、北朝鮮の金正恩政権に対する不信と疲労感が大きくなったことによるものと解釈される。各種の挑発行為で韓国内での葛藤を誘導してきた北朝鮮政権の「二重戦術」に対する不信感も強い。北朝鮮の挑発が続くほどに、北朝鮮を見る視線は冷ややかになるばかりだ。
  • 毎日経済 イ・ソンヒ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-01-08 16:18:30