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[FOCUS] 金正恩の「血まみれの政治」…気を抜くと死ぬ

執権から4年間で130人余りを処刑・粛清 

    北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党第1書記は、2012年4月の執権以降、4年にも満たない期間に党・軍・政のパワーエリート130人を粛清したり、処刑した。北朝鮮のミサイル発射後に韓国政府が開城工団​​の全面中断を宣言して緊迫した去る10日にも、「北朝鮮軍部ナンバー3の李永吉(リ・ヨンギル)人民軍総参謀長が処刑された」という知らせが対北朝鮮消息筋を通じて伝えられた。叔父の張成沢(チャン・ソンテク)に続いて、軍部序列2位だった玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)人民武力部長を高射銃で処刑してから1年も経たないうちに、軍部のナンバー3が処刑された。

    対外的には、核とミサイルで外の世界を脅かしている金第1書記は、北朝鮮内部では血の恐怖統治でエリート層を掌握しているのだ。

    金第1書記は、老獪した用人術を駆使した金日成(キム・イルソン)主席・金正日(キム・ジョンイル)国防委員長とは異なり、突然昇進させた後にあっけなくクビにしたり殺すような動きを続けた。国際社会で「アンファンテリブル(enfant terrible)」のイメージを固めた彼が、末端部隊と幼稚園を巡回する多情多感な指導者像を強調しながらも、自分のすぐ下のナンバー2を徹底的に踏みにじる本音は何だろうか。

    彼はまた、重要な手足である将軍たちの肩についた星を1年に何回も付けたりはがしたりしながら軍紀を引き締める。対北朝鮮専門家らは金第1書記が処刑と粛清、専横な人事を行う姿の根底に、権力の座への不安と若い年齢に対するコンプレックスが存在すると診断する。

    それが、揺れる権力を引き締めるための虚勢的な動きであれ、絶対的な力に陶酔した誇示行為であれ、すべて権力と体制維持に対する不安に起因した行為だというのだ。世宗研究所のチョン・ソンジャン統一戦略研究室長は「昨年、玄永哲を処刑して、今年、軍の総参謀長である李永吉まで処刑したのは、幹部に対して金第1書記が帝王的・暴圧的に君臨していることを示す証拠だ」と語った。
  • 毎日経済_キム・ソンフン記者 / ユ・ジュンホ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-02-13 10:29:41