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コラム > オピニオン

[筆洞情談] オリンピック「大陸拡散」鎮痛

    6日、南米大陸初の「ブラジルリオデジャネイロオリンピック」が開かれる。ギリシャ・アテネで1896年近代オリンピックが始まって以来、他の大陸に開催地を拡大していく過程で、多くの曲折があった。

    欧州以外の国としては、最初に米国が1904年第3回セントルイス大会を開いたが、その5カ月前に日露戦争が起こった。欧州諸国は次々と参加を放棄し、最終的に「米国体育大会」に転落してしまった。参加選手の80%が米国選手で、金メダルの81%をも米国が持っていった。

    南半球では、初めてオーストラリアが1956年メルボルン大会を開催した。最初から欧州諸国は、この大会に多大な不平不満を吐いた。11~12月にオリンピックが開催されたうえ、距離があまりにも遠かったためだ。フィンランド・ヘルシンキ大会時に5900人に達していたオリンピック参加人数は1500人に急減した。

    アジア地域では、日本が1964年に初めてオリンピックを開催した。順調な大会のように見えるが、そうではない。当初、東京は1940年にオリンピックを開催する予定だったが、日中戦争の挑発で大会自体が取り消しになり、24年ぶりにその夢を叶えたのだ。

    中南米地域では、メキシコが1968年に初めてオリンピックを開いたが、疲労が染み付いた大会だった。各国の選手団は、海抜2300メートルを上回る高地帯環境に不平不満を吐露し、メキシコ内部では、大学生たちが独裁打倒とオリンピック反対を叫んで連日デモを起こした。あげくの果てにメキシコ警察は、オリンピック開幕10日前にデモ隊に発砲し、鎮圧に乗り出し、公式死者者25人、人権団体推定死亡者350人が発生した後になり、大会が開かれた。

    リオオリンピックをおいても、あれこれ不満や心配がいっぱいだ。ジカウイルス、手抜き工事、治安の不安、環境汚染などが訪問者をハラハラさせる。これまでオーストラリア・アジア・中南米などにオリンピック開催都市が拡散される過程で、数多くの挑戦があったが、それを克服してきたことに、オリンピックがさらに世界の祭りらしい姿を備えるようになったと見ている。

    近代オリンピックが始まり120年が経ったが、アフリカと中東地域ではまだオリンピックを開催したことがない。どうか南米初のリオオリンピックを成功的に終えた後、アフリカ・中東地域でも1日でも早くオリンピックが開催されることを願っている。
  • 毎日経済 チェ・ギョンソン論説委員 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-08-05 09:22:17