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LVMH系列のLキャピタル「韓国の飲食・ファッションに追加投資」

    「高麗人参と韓山モシなど、韓国を代表する健康飲料やファッション関連事業への投資を積極的に検討しています」。

    19日、世界最大の高級品企業モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH)グループ系列の投資会社であるLキャピタル・アジアのラビ・タクラン代表は、ソウル市三成洞のパークハイアットホテルで毎日経済とのインタビューで、「韓国で検証された事業は、アジア市場どこに出しても通じる」と語った。

    Lキャピタル・アジアは最近、国内の色調化粧品社のクリオ(Clio)に5000万ドルを投資して話題を集めた。これに先だつ2014年には、YGエンターテイメントに600億ウォンあまりを投資して、2大株主に上がることもした。

    タクラン代表は、「Lキャピタルはアジア全域の、潜在力のある消費財企業を発掘し、LVMHとの戦略的関係を積極的に活用したシナジーを通じて、企業価値を高めることに焦点を当てている」とし、「つい最近に投資したクリオと先に投資したYGエンターテイメントも、このような戦略にぴったり当てはまる」と語った。

    タクラン代表は、「今回投資したクリオの製品は、LVMHが保有している世界的な化粧品専門ショップのセフォラの世界販売網を通じてさらに広く知られ、急速に成長する機会を得ることを期待する」とし、「免税店市場入店のための準備作業も、会社側とともに行う計画だ」と説明した。クリオもLキャピタルと海外市場の新規販売チャネルを継続的に開拓し、グローバルブランドへと成長するという戦略だ。 Lキャピタルはドクター・ウー(DR.WU)やマルビなど海外の有名ビューティー企業にも投資しており、これらとの戦略的関係模索も期待される。

    韓国を代表するエンターテインメント企業であるYGエンターテイメントの成長性も正しく見ている。タクラン代表は「世界的に見ても、YGエンターテイメントほどの成長性を示す会社はいくつもない」とし、「米国など他の国にLキャピタルが投資したエンターテイメント社との相乗効果案も検討中」だと話した。彼は続けて、「LVMHは長い期あいだハンドバッグなどの自社製品を海外市場で販売した」とし、「グローバル・マーケティングのノウハウがしっかりして、海外進出を狙う企業に多くの助けを与えることができる」と付け加えた。

    サード(THAAD/高高度ミサイル防衛システム)の配置問題などで韓・中関係が冷え込んだが、化粧品やエンターテイメントなどの関連企業が受ける影響は限定的と予想した。

    タクラン代表は、「韓国と中国は経済的に、事実上は夫婦の間であって、時々争うことがありうるが、別れることは容易ではない関係」だとし、「中国への依存度が高い化粧品やエンターテイメントなどの業種が起伏を見せることがありうるが、中長期的な観点では成長傾向は続くだろう」と強調した。

    また、最近になって海外投資を拡大している国内の機関投資家には、「単純に収益率のみを見るのではなく、適切な運用戦略に基づいて投資を決定しなければならない」とし、「すべての分野に投資する投資会社ではなく、特定の業界に特化した投資会社とのパートナーシップを結ぶことが重要だ」と助言した。専門性を備えてこそ、市場の良くないときに大きな損失を避けることができるという説明だ。 2009年にLVMHとアルノーグループの提携で設立されたLキャピタルは、運用資産規模が14億ドルに達する。
  • _カン・ドゥスン記者/ソン・グァンソプ記者/キム・ホヨン記者 | 入力 2016-08-19 19:37:52