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[I ♥ 建築] サッカーと学校

    学生時代を思い出せば中高時代は学生たちは主にサッカーをしていた。けれど大学に進んでからはサッカーをした記憶はあまりなく、バスケットボールばかりをしていたように思う。もちろん今も早朝サッカー会などサッカーを熱心に行う人たちもいるが、おおむね高校卒業後にはサッカーをしなくなる。

    その理由は何か。

    いくつかの理由があるだろうが、一番大きな理由は授業進行方式によるのではないか。バスケットボールは2人だけいても可能な運動だ。さらには一人でも可能だ。しかしサッカーは22人がいてこそ試合が可能だ。中高時代には1時限目から8時限目まで50分授業に10分の休憩、昼食時間が1時間と決まっていた。全校生数百人が同じスケジュールで動くため、昼食時間に数百人の子供たちが出てきて運動場で遊ぶことになる。人員が溢れる条件の際、もっとも小さな数のボールで子供たちを遊ばせることができる運動はサッカーだ。このように人員が多く、全体が同じ時間表で動く条件であるときに適合した運動はサッカーだ。だから軍隊でサッカーをよく行う。

    一方で大学は時間表がそれぞれであるため、多くの人が集まってできる運動の人員構成が難しい。少ない人員が集まりすぐに運動できるバスケットボールが最適だ。そのため大学以降ではバスケットボールを主に行うようになる。

    小学校の校庭で一番広い面積を占めるのはサッカーのために運動場だ。今の学校の大きさからサッカー場の大きさを減らせばより良い教室とその他施設の村のような学校も作ることができる。現実は「学校=ボックス型 教室+サッカー場」という固定観念を破ることができない。サッカーは一番体のぶつかりが多い運動だ。そのため荒々しく攻撃的な子供が上手い。

    現在ほとんどの学校には別の器具種目競技場やプールがない。このように学校空間がサッカー中心であるため、相対的に落ち着いた性格の男子学生やほとんどの女学生は学生時代に運動する機会を剥奪される。運動ができなければ、いくつかの人間関係にも影響を受ける。現在の学校はサッカーをできない学生の学校生活を苦しめる建築だ。もう少し多様な、子供たちが平等な機会の中で育つためにはサッカー中心の学校デザインを変えねばならない。
  • ユ・ヒョンジュン弘益大建築学科教授 | 入力 2016-08-26 17:04:17