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[筆洞情談] 退勤の挨拶
- 誰もが退勤時間に上司の顔色を伺った経験がある。公式退勤時間が過ぎても部長やチーム長、または先輩が仕事をし続けていれば特にすることがなくても、仕方なくインターネットを見たり、書類を整理するのが日常だ。最近、ジョブコリアが会社員1255人を対象にアンケート調査した結果からも、会社員が上司の顔色を最も多く伺った瞬間は、まさに退勤時間だった。上司の顔色を伺うために退勤が遅くなることが、夜勤の主な原因になったりする。就業ポータルのインクルートが会社員613人に尋ねたところ、93％はいまだに不必要な夜勤をすると答えた。日課時間にできなかった業務処理のためという回答が多かったが、夜勤をしないと仕事をしていないと見る雰囲気や、いつも遅く退勤する上司の顔色を伺うために夜勤をするしかなかったという回答も少なくなかった。
上司が席を離れずにいるが、仕方なく先に退勤しなければならない時、会社員を困惑させるのが「退勤の挨拶」だ。特に、新入社員のような入社して間もない若い従業員は、チーム長や先輩たちが座っているのに、先に退勤すると言うことが大きな負担に違いない。否定的な印象を与えることなく、困難な状況を脱するために、あるはずもない家庭の行事を持ち出す人もいれば、堂々と先に退勤すると挨拶する正攻法を使う会社員もいる。しかし、どんな方法を選択してもばつが悪いのは同様だ。
去る6月、経済界の人事らが集まって発足した仕事－家庭の両立民間協議会は、このような職場の雰囲気が若い男女社員の定時退勤を阻止し、家庭で一緒に過ごす時間を防ぎ、最終的には低出産の原因になるとし、「退勤する時に挨拶しないでください」推奨語として指定した。他にも、「休暇ちょっと使う」、「Every day家庭の日」などを提示したが、このような表現が職場文化をどれほど変えるかは疑問だ。しかし、試みる必要はある。韓国の年平均労働時間は2124時間で、経済協力開発機構（OECD）加盟国の中でメキシコに続いて2番目に長い。これは、上司の顔色を伺い、退勤の挨拶をしなければならない雰囲気のせいでもあるだろう。一言の言葉でも繰り返し使用しているうちに変化の動力になる可能性がある。今日すぐに上司が先に出て「退勤の挨拶をしないでください」と宣言してみよう。そして、6カ月、1年後にどのような変化が起こるかを観察してみよう。 - 毎日経済 チャン・バクウォン論説委員 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-09-03 09:34:02
