記事一覧

ニュース

数字経済

テクノロジー

コラム

ビューティー

カルチャー

エンタメ

旅行

韓国Q&A

新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
コラム > オピニオン

[筆洞情談] 雪岳山の登山料金

    夏季休暇を雪岳山周辺で過ごした。飛仙台まで散歩もしてケーブルカーで権金城に上がり、東海(日本海)も見下ろした。この楽しい日程の中で理解できなかったことは、「文化財入場料」だ。国立公園の入場料は2007年にすでに廃止された。雪岳山は誰でも無料で出入りできてこそ通常だ。それでも雪岳山国立公園の入口を防いで、1人当たり3500ウォン出せという。

    山の入口にある神興寺という寺の観覧料名目だ。3年前に神興寺を見学したため、今回は寺に行かないと抗議しても無駄だ。クレジットカードも受け付けない。現金を支払って通過しろと頑として動じない。楽しい気持ちで山を訪れたのに、強盗に遭った気分だった。雪岳山、智異山、俗離山などの国立公園で、このように大通りを防いで入場料をとる寺院が25カ所にもなる。

    韓国の刑法185条は、「一般交通妨害罪」を規定している。「陸路、水路または橋を損壊または不通させたり、他の方法で交通を妨害した者は、10年以下の懲役または1500万ウォン以下の罰金に処する」と明示している。たとえ自分の領土にフェンスを設置したとしても、それが公衆の通行を妨げた場合、一般交通妨害罪に該当するという大法院(最高裁)の判例もある。市民が国立公園に行く道は楽であり自由でなければならない。その道を防いで交通を妨害し、金まで取り上げるのに警察はなぜ傍観しているのか理解できない。

    仏教界では、この金で文化財を維持・管理すると説明する。どれだけ多くの金を収め、どこでどのよう使ったのかは公開しない。俗離山法住寺が国立公園の通行路を防ぎ、1人当たり4000ウォンの入場料をとるため登山客がその方向へ行くことをためらう。何の関係もない地域商人らがその被害を被る。忠清北道が法住寺に一定の金額を保全する条件で入場料の廃止を推進した。しかし、いくら保全するべきなのか、このようなことに国民の税金を使ってもいいのかをめぐり甲論乙駁して、いまだ答えを見つけられずにいる。

    いろいろな議論はひとまず脇に置こう。寺を維持・管理するために、仏教界が金をおさめなければならないとしよう。そうだとしても発券所は寺の入り口に設置すべきだ。雪岳山、智異山、俗離山の入口を塞ぎ、登山客の金をとる発券所はすぐに撤去すべきだ。
  • 毎日経済 チェ・ギョンソン論説委員 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-09-24 09:19:23